2009年12月30日

良いお年を!

毎年この時期を迎えると少し寛大になるのと、何はともあれ“達成感”に近いもの、多分反省を含めて取りあえず無事一年の末『ゴール』を目前にしてのちょっとした幸福感が、私だけでなく誰でもあるんじゃないかな、なんて想像しているが。



一方で、風邪などひいてしまう気の緩みもあるんですね。
そこで家に籠って、たまっている写真の整理などを始めると、2000年の義父作『サンタポリナ―レ教会』を撮ったものが出てきました。

手前に流れるのがトレントを南北に流れるアディジェ川、向こう岸に見えるのがサンタポリナ―レ教会(12-14世紀、現在修復中)。ここの冬景色です。

さてさて、2009年も残すところ2日。根気良く時々立ち寄っていただいているお友達、親族の皆さま、日ごろお世話になっている方々、一年ご愛顧有難うございました。

皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

2009年12月28日

ミニチュア・ヴィラッザーノ

ヴィラッザーノ教会の中に展示されているプレセーぺ



手前がヴァラッザーノ村中心地ニコリーニ広場、向かって右手前にはメルシ邸宅、奥の建物は農業研究実験所となかなかリアル。

背景にはドロミティ山塊も。(トレンティーノのシンボルの一つですものね)
携帯で撮影したので決して上手く撮れていません、あしからず。

2009年12月21日

Tilt

名詞、(男)英語

突然の故障、ダウン;
fare~/andare in ~
(電気回線などが)故障する、ダウンする;頭が空っぽになる、真っ白になる

***

先日PCがブロックした時に、アンナが "E' andato in tilt!!" とつぶやいたばかりですが、降雪と凍結でミラノは in tilt だと新聞に載っておりました。

2009年12月9日

ナターレの準備ボチボチ始めました

今年は飾るぞ~と夫。
気合いが入りすぎて、3メートルはありそうな背の高いモミの木を買ってしまった。

一年ぶりに、プレセ―ぺと電光飾やボッチェが入った段ボール箱を引っ張り出して、いそいそ飾り付を始める。

ナターレ(クリスマス)気分を盛り上げるのに一役買っているのがツリーのイルミネーション。この頃夕方は早い時間からうす暗くなるから、これがあるだけでも少し暖かい気分になる。

proliferazione

名、女

1、増殖、繁殖、分芽
2、(ある現象の急速な)拡散、蔓延
trattato contro la proliferazone delle armi nucleari
核拡散防止条約

proliferare (自)io prilifero
1、〔生〕(分芽、細胞分裂などによって)増殖する、繁殖する
2、(急速に)増加する、広まる、蔓延する

profificare 、(自)io prolifico
1、子を産む、子孫を作る;生じる
2、増加する、普及する、広まる

profificazione 名、(女)
1、出産、生殖
2、増加、普及、蔓延、拡散

prolificità 名、(女)
多産であること、多産;多作

prolifico [複、男 -ci]
子をたくさん産む、多産の、繁殖力旺盛な;〚謔〛多作の、濫作の
artista prolifico 多作な芸術家

****
la proliferazione delle moschee 、つまりイタリアで将来懸念されるだろうと想像される問題 ″イスラム教寺院の増加″ 

レガノルドが教会の立場を批判を示唆するような発言をした事に対して、ヴァチカン側が教会を擁護する声明を出した、と今朝の新聞、ラジオのニュース。

2009年12月4日

初雪

午前8時



昨晩はとても冷えましたね、確か。

2009年11月30日

Radicchio Trevisano

ラディッキオ・トレヴィザーノ



正確には(IGP-Indiicazione Geografica Protetta-地域的表示によると)トレヴィーゾ地方産、赤紫色のチコリの一種。一般に『トレヴィザーノ』と言っているのは細長いくるくる先が丸まった葉先で、好ましい苦みが特徴の冬野菜。

我が家では赤ワインと炊き込むリゾットが定番、パスタに混ぜるだけでちょっと見栄えの良い一品、トマトソースにももちろん好相性、またピッツァのバラエティではゴルゴンゾーラチーズとの組み合わせというのがあったけ。

オリーブオイルでちょっと炒めてつけ野菜の一品になり、グリルでも。(もう以前に書きましたね)

毎年この時期食卓に頻繁に登場する野菜なんですが、ようやく調理前に忘れずに写真におさめたので。

2009年11月27日

黒帯Emikoさんへ

黒帯Emikoさま、
無事帰国されたそうで安心しました。トレント滞在中は何かとお世話になり、本当にありがとうございました。

さて、昨日はEmikoさん不在の囲碁練習会。

Federicoはあいにく欠席でしたが、しっかり定着したと思われるトレンティーノ囲碁倶楽部のメンバーと新規で参加してくれているトレント大学理学部学生、最近ずっと来てくれてどんどん上手くなっているMarco、そしてお父さん(と相変わらず呼ばせて頂く予定)が参加。

Claudio は教えるのがまた結構うまいので、彼がいる時は皆が指導を受けてます。クロウドもしごかれているでしょう?

この日は私が生きてく場所は日本と信じている高校生が寄ってくれStefania先生と対面、同席していたAnnaと私に日本への熱い思いを語ってくれました。アニメ話題はちょっと新しすぎて、ついていけない感もあったりして、、、

しかし最近は私の知っている日本とは違う日本に対して魅力を感じているイタリア人の若い子たちが増えているらしい。ということは『日本』って新旧多様な文化を持ってるんだな、とますます面白いと思うわけです。

囲碁についてはEmikoさん不在中も今までどおり練習会は続行する意向だそう。長く長~く続いてトレンティーノに囲碁愛好者が増えることを願っています。

健康に充分注意され、日本滞在を満喫されますように!
ではお元気で

2009年11月25日

誕生日

今日は母の誕生日。
一足先に昨日おめでとうコールしたら、今日は友達のひとりが手に入れたチケットで珍しく寄席を聞きに行く予定になっているんだそうです。適度にお楽しみがあって良いネ。

『おめでとうコール』をするようになったのは、こちらで暮らすようになってからのこと。夫も夫の家族も友人たちもいくつになっても誕生日を祝うことに気を使っているから、何となく日本の家族の誕生日についても同じような思い。

これに託けて世間話をする、ということもあるが、呑気な母の声を聞くとトレント生活から気持ちがいっとき日本へ飛びますね。

さて先日誕生日を迎えた同年代の友人。当日は勤務先で同僚皆とお祝いしたらしいが、他の近しい友人をいつどのように招待しようかずーと迷っている。

そこで仲間のひとりが、『日曜日にトレヴィーゾへ(ITASの応援に)行くんだからさ、お昼の時にプロセッコでも一本出してもらって乾杯すればいいんじゃない?』と提案。

彼は、大抵皆をレストランに招いてお昼をご馳走してくれるが、人数が増えると大きな出費になるということも承知なので、ワインより高級な″お祝い向き″のプロセッコを奢るくらいが負担もあまりかからないのではないか、という意味で優しい。

当人は『皆で出掛ける』と言っても誰々と誰々は来ないし、出掛けるメンバーの中には然程親しくない人もいるし云々、何ともはっきりしないので、決まったら連絡してね、ということになっている。

最近は仲間内でもなかなか顔を合わせる機会があまりなく、『誕生日祝い』なら無理しても都合をつけて駆けつける理由になるから、暗黙の了解で誕生日を迎える本人が何かを企画することを期待されている感じだ。

自分の事については、毎年”いい加減な年でどんなものか”と憂鬱になるというのがちょっとある。
でもそれを言い訳に集まってくれる仲間が少しでもいるというのは、誕生日を祝うことよりもっと嬉しいこの頃でもある、、、

2009年11月21日

四方山話 囲碁練習会

囲碁練習会』と臆せず日本語です。
中心地にほど近いバール『Barycentro』で毎月第二第四木曜日、定例になり、年齢、性別、国籍、職業に関係なく「囲碁」を通じて交流しているという点で、yomoyamabanashi会の目指す趣旨に一番叶っているグループだと思っています。

実は突然ですが、当初から毎回出席、イタリア人たちに囲碁を指導して頂いていた黒帯Emikoさんが一時(?)帰国することになりました。また日を改めてご主人も帰国になる予定だそうです。

日本の家族の事情から早い決断の連絡をもらった私はちょっとショックな出来事。囲碁だけでなく四方山話会の活動には欠かせない、ボランティア精神旺盛な頼りになる役員のひとり、いつも元気でこちらも励まされることも多かったので、なんだか『皆の肝っ玉母さん』的な存在だった方です。だから次回囲碁練習会からは欠席、という事態に困惑してしまいました。

しかし、トレンティーノ囲碁倶楽部の皆とも顔を合わせる時間もとれそうもない?Emikoさんとの対局を楽しみに、遠いところからわざわざ足を運んでくれていた、倶楽部のなかでも一番強いFederico、きっと残念がるに違いない、他の皆にも何て説明しようと。

次回の練習会まで心配を抱えていられないので、ちょうどインターネットに繋がっているRomeoの意見を聞くことにしました。彼は囲碁を始めて間もないけれど強くなりたい気持ちは十分、毎回責任持って上手に新人指導をしてくれているグループのひとり。

最初の反応は、
ro ″何か重大な問題事が起きたわけ?″
>>この重大なという意味はネガティブな意味で。
a ″そういうのでなく、家庭の事情ってやつよ″
ro ″なんだ、それならいいけど”

a ″挨拶せずに発っちゃうんだよ″
>>やはり旅行前に挨拶しまくるのがイタリア式、だから挨拶なしってのは少しツレナイかも、という意味。
ro ″今度帰って来る時に、お土産にお菓子買ってくるってことで許すね″
>>あ、そう。イタリア人的反応だな~
a ″伝えとくことある?お菓子の土産以外に″
ro ″そうだな、次に対局するときはハンデ5の実力になってるつもりと云っといて″
>>現実はハンデ8で挑戦してみたところ、とても太刀打ちできなかった苦い経験を持っている。当然でしょう、Romeo 初心者対Emikoさん黒帯ですからね

彼女にとって悪いニュースじゃなくてよかったよ、みたいな反応で、想像していたものよりずっと軽く受け流してくれたことにちょっとほっとしました。

おかげで、私自身もなぜかふっきれて、おかげでEmikoさん夫妻の留守の間、暫くは四方山話囲碁練習会をトレンティーノ囲碁倶楽部に委ねること、彼らがグループを引っ張っていってくれることに期待するという気持ちにやっとなりました。

時々慰められますね、こういうイタリア男子的反応。
これから私も責任もって覚えますよ、Romeoに教えてもらいながら。

2009年11月10日

Egito Mai Visto

ブオンコンシリオ城にてエジプト展開催中、久しぶりにお城訪問しました。終日雨模様の日曜日だったせいか″満員御礼″ とでも言いたいくらいの人。

ブオンコンシリオ城とトリノのエジプト博物館からの出展、いずれも未公開コレクションだそうです。



船の漕ぎ方の練習風景



カバは色も形もユニーク



ミイラを観続けるのはちょっと個人の趣味ではありませんが、棺に施されている文様や故人の愛蔵品などは必見です。

Furoshiki-日本式ラッピング『 風呂敷』と伝承遊び

今月6日にFestival Il Gioco degli specchi のイベントの一環としてFare Giocare -Giochi dal Mondo への四方山話会として協力参加、日本の伝統遊戯のなかでも代表的な『お手玉』『おはじき』『あやとり』を紹介しました。

お手玉については、夏期の間主催団体が別に企画している外国人母子のためのオープンスペース『 La Luna a dondolo 』にEmikoさんが一度寄付しているんですが、その時ちょうど来ていたパキスタン人の子供たちがかなり興味を示してくれ、ボランティアのイタリア人女性も幼児期流行った遊びだと懐かしがって、早速子供たちとの遊びの道具にとりいれてくれたことがあります。イタリアではお手玉の中には小石なんかを入れていたそうですが。

今回のイベントでは、もっと具体的に作り方や遊び方も紹介するつもりで、またまたEmikoさんにお願いしていくつかの過程の例を作って頂き、若手のYukoさんにも復習をお願いしてイタリア語での紹介は彼女に。
また『あやとり』の紹介を始めたら、隣に座っていたロベルタが嬉しそうに「私もできるっ」と。なんとイタリアでも小さい頃に女の子同志で流行った遊びらしい!遊びは世界共通なんだと、ちょっと面白いでしょう。

それから、企画側との話のすれ違いで宣伝が先行してしまった『風呂敷』。
パンフレットには布のアートとか大きく書かれてしまったので、直前に予定追加して、傍らで『日本式ラッピング』として展示することを承諾。ちょっと自宅で練習してみました。

エレナが大好きなちりめん風風呂敷



こちらも、エレナ御用達大判風呂敷で、1,5㍑のペットボトル2本を包んでみました。



柿3つ、ちょうど大判のハンカチと同系色で形もなんだかそのまま



ひとみさんに頂いた、とても素敵な青紫のマワシの文様入り大判風呂敷でワインボトルを。



これがごくごく簡単なことなのだけれど、外人が喜ぶわけだなぁ、、なかなか楽しいです。

布のデザインや質によって粋になったり可愛らしくなったり。一枚の四角い布はごわごわの紙よりラッピングがしやすいし、何回も利用できる、日本の習慣ではないけれど、もちろんそのままプレゼントするのもいいという、とても賢い日本の生活の知恵だなと改めて感心しました。

時々誘われるイベント協力参加、自分にとってみても日本を再発見する良い機会です。
こちら、クリスマスラッピングに風呂敷を奨励、動画が見られます
http://www.recyclenow.com/what_can_i_do_today/furoshiki_japanese_w.html

2009年11月5日

Corte

女性名詞〈英語 court〉

1,(明かりなどを採る)中庭;(建物間の)小広場、空き地、庭;(農家の)庭

2、宮廷;宮殿;王宮;《総称的》廷臣、宮廷に出入りする人たち;〔史〕封建領主の館;領主の居城;
 
~del re 王宮
ballo a ~ 宮廷舞踏会
dama di ~ 女官、貴婦人
intrigo di ~ 宮廷の陰謀
~ bandita 君侯主催の大宴会、大酒宴
tenere ~ bandita 大宴会を催す、邸宅を解放する
~ d'amore 〚文学〛(中世の)恋愛法廷(貴婦人や騎士たちが架空の法廷に形式で繰り広げた恋愛論議)
Corte pontificia 教皇に仕える聖職者たち;〚史〛教皇の宮廷(社交界)
Corte celeste 天主と天使と聖人
~ dei miracoli 〚史〛パリの裏町;乞食や無頼漢の根城
andare a ~ 参内する
tenere ~ 謁見する

3、法廷、司法機関、裁判所;《総称的》司法官、裁判官;
Corte Costituzionale 憲法院、憲法裁判所
Corte d'Appello 控訴裁判所
Corte d'Assise 重罪院裁判所、重罪刑事裁判所
Corte d'Assise d'Appello 高等重罪院
Corte di Cassazione 破毀院、破毀裁判所
Corte Internazionale di Gioustizia 国際司法裁判所
Corte dei Conti 会計院
Corte marziale 〚軍〛軍法会議
Entra la Corte! 裁判官入廷


◆ fare la corte a qualcu. 〈人の〉の機嫌を取る、取り巻きになる;言い寄る、口説く
fare la ~ a una ragazza


#####

Corte Europea dei diritti dell'uomo 欧州人権裁判所の
″キリスト磔刑像を学校に架けることは宗教の自由精神に反するという理由で禁止する″ という判定にかなりざわめきが。

宗教の自由は一理あっても、歴史や習慣を否定(宗教的なものを取り除く)するのはどうなんでしょうか。イタリア人のモラルのルーツは「カトリック教」でしょう、やはり。



 

2009年11月3日

Sienaーシエナ

シエナを再訪するなら絶対観たかったものがいくつかありました。



その中でも特に、Guidoriccio Da Foglianoの騎馬肖像画、是非とも本物を観たいと思っていたフレスコ画。色彩も配置も均整がよくとれていて結構洗練されている(時代は14世紀なのに!)ところが気に入っている理由。しかし想像していたよりずっと大きく、やはり「実物」には感動しました。

Palazzo Pubblico (Museo Civico)のマッパモンドの間で観賞できます。
入場料は予約なしの場合7,5ユーロ(事前予約すると6.5ユーロ)
Museo Civico - Palazzo Comunale
Orario:01/11 - 15/03 10.00 - 18.00
16/03 - 31/10 10.00 - 19.00
Natale: Museo chiuso
Capodanno: 12.00 - 18.00

夫が一番興味をひいたのは、リソルジメントの間に描かれたフレスコ画(19世紀後半)だそうです。

こちらはPalazzo Pubblico の小広場から眺めた塔。



ところで10月31日はアーバントレッキングの日だったのですが、シエナでは15時から子供対象、18時、19時、20時からは一般対象に、古い街並みの知られざるエピソードを再発見するという魅力的な2時間の散策コースが提案されていました。

ハロウィンの夜、おまけに満月の2日前、中世の街並みが残るシエナだからこそ味わえる幻想感。これからも要チェックのイベント、ですよ。

2009年11月2日

Pienza

トスカーナ州の中でもシエナ県が一番お気に入りです。
ピエンツァはシエナ県の小高い丘の上に位置し、30分もあれば旧市街を十分散策できてしまうくらいの小さな町ですが、良く日の当たる散策道のベンチに腰掛けて、眼下の景色を眺めていると、ここを後にするのはちょっと残念なくらいです。

15世紀トスカーナの建築家ベルナルド・ロッセリーノによって都市計画が全面的に設計されたそうです。
1996年にユネスコの世界遺産に指定されているなんて、私のふるーいガイドブックには載ってなかったので、今回は夫の希望で、思いもよらず美しい町を訪れることができました。



ちょうど映画(テレビかな)撮影の現場に遭遇、きっと後に教皇ピオ2世となったピッコロ―ミニの話に違いない。



広場には撮影用の羊やロバ、民族衣装の俳優もウロウロしていたのですが、時代が変わっても全然違和感がなく町に溶け込んでいる。かえって現代人のほうが似合わない!?



すっかり市街写真を撮り忘れました。

ところでペコリーノチーズは有名ですが、その種類の多さはトスカーナならでは。ペコリーノ専門店というのがたくさん目につきます。

秋のトスカーナ

トレント今日は朝から雨降りですが、
先週末にかけてのトスカーナ小旅行は晴天に恵まれました。



シエナを拠点にモンタルチーノ~ピエンツァ~モンテプルチァーノとドライブ周遊。



丘陵のイタリア杉や葡萄畑の小屋、トスカーナ独特の景色でしょう?



葡萄の葉は秋色。

イタリアワインの有名銘柄ブルネッロの産地モンタルチーノには、新旧大小合わせると約200以上の醸造所があるそうです。
小さな町の中心地には試飲ができるエノテッカがずらり並んでいて、それぞれ店のオーナーはさすがに知識豊富です。購入するときは是非とも相談してみて下さい。

ラベルも大事な参考資料のひとつですが、『個人の好み』を持つのはもっと重要のようです。(大いに納得、大賛成。)

ブルネッロの赤ワインは5年以上の熟成で美味しくなるんだそう。値段の幅がとても広いので目的とお好みに合わせて購入しましょうネ。値段が高いイコール満場一致の美味しさ、とは限らないので。

2009年10月26日

炊き込み麦ご飯



「Orzetto alla Trentina」と呼ばれる大麦のミネストローネはトレンティーノの地方料理のひとつですが、今回はミネストローネじゃなく、アンコウの切り身で炊いてみた大麦(Orzo)ご飯。

たまには一味違って悪くないね、と日曜シェフ夫と味見係私、共々一応の合格点ピアット。

ちなみに「caffe` d'orzo」は、ファシスト政権時代、輸入規制でコーヒー豆が手に入らなかった頃に考案されたという大麦コーヒー。もちろん今でも好まれる方もいらっしゃいます。

2009年10月25日

初、焼栗

なんだか毎年恒例、栗祭りに行ってきました。
お祭りにいつも登場するこの大きなフライパン(?)、見ていて楽しくまた撮影。


私には今年初、焼栗。
お祭りの焼栗にはヴィン・ブルレがやっぱり合うなぁ、と自宅で食べるのとはまた一味違うホクホクの焼栗をほうばる。



ヴァルスガナ渓谷には栗の木林散策コースがこんなにたくさんあるんだそう。
今年は栗大収穫ですって。



そうそう、10月最終日曜日から冬時間に変わります。
もうそんな時期になったんですね。

2009年10月23日

折り紙工房 


Yomoyamabanashi会、Fiera Fa' la cosa giusta への協力参加。


いつも囲碁練習会でテーブルを借りているバリチェントロからの提案で実現した『折り紙工房』。

手前の金銀の鶴は囲碁でも黒帯Emikoさんの作品。ひとつの鶴を作り上げるのに約400個の小片が必要だそうですが、その忍耐と器用さにいつも感動します。

今回は寄って頂いた皆さんには、主に日本の色紙4分の1のサイズ6枚と12枚で作る『ユニット折り紙』に挑戦してもらったのですが、これ手も頭も使い、大人にも子供にもなかなか好評。

少しずつ形になっていき、だんだん嬉しくなってくる様子の子供たちとの折り紙、私たちももちろん随分楽しませてもらいました。

いつも大変お世話になっているEmikoさん、お手伝いしてくれたYukoさん、Anna、そしてカメラマンとして大活躍のお父さん(と呼ばせて頂いてます)お疲れ様でした。そしてどうもありがとう!!

2009年10月19日

近ごろ、、、

急に寒くなりました。外気温度7度なんて示しています。

いよいよ我が家も暖房をつけ始めることに。早朝から使用することになるバスルームは、寝起きでも駆け込めるようにタイマー作動にセット。他の部屋も少々暖めたい気持ちになるこの頃です。

急いで衣変えして、手袋も羽毛入りジャケットも出しました。ちょっと気が早いかなと思ったのだけれど、町を歩く人々皆冬仕度。しかしこれから本格的に寒くなったらどうしようか。

さて私事ですが、

数週間前から右半身石膏の塊を抱えたような感じ、激痛が走りキーボードも打てないという状態だったので、(打ってますが)ついに心配になり診療所に行ったところ、、、

あっさり『運動不足』と診断されました(苦)。
「ず~とこう首曲げてコンピューターいじってたら、運動もしなきゃだめだゾッ」それは、まぁ予想してたのですが、、、。
「このくらいのことで大袈裟に騒ぐんじゃない、もっと重病のひとはいくらでもいるんだから、まったく」
と逆にカツを入れられました。(医者に行けと騒いだのは周りで私じゃない。そしてこの日はとんでもなく混んでいた。)

「鎮痛剤は飲みたくありません、塗り薬を処方してください」とか生意気なことをいう私もイケないんでしょうが、以前も飲み薬を拒否したことをどうやら覚えているらしく、
「君たちの国とイタリアは薬に対する考えかたが違う、、、飲みたくないのはわかるがねッ。ジェルならいいかね、ン?」と不機嫌そうに答え、処方箋をプリントしてさっさと診療室から追い出されました。

そこで、君たちの国ってそれ中国のことなんじゃない?とまた勘ぐった私。鎮痛剤を飲まないのは個人の意思なんだけど。東洋人イコール東洋医学という図式は改めてほしいとまた『イタリアのお医者サマ』に対する猜疑心が、、、。

なんであの先生あ~も不機嫌そうなわけ?と夫に愚痴ると、
「ボクは小さい頃から知ってるからね、あーゆー人なんだよ。扱い悪いけど経験も豊富だし的確。ぶっきらぼうで可笑しいし、ボクはそのほうが好きだね。」との見解。そうですかね。

今年は健康を見直す年の様です。
騒ぐほどのこともないかも思いつつ、長~い待ち時間とぶっきらぼうな扱いを覚悟で、時々医者に顔出してます。

2009年10月8日

Ricciarelli - リッチャレッリ



シエナ地方の定番、アーモンド菓子。
最近ではトスカーナ地方のクリスマスクッキーとして知られている。

イタリアでは結構有名な話ですが、ミュージシャンGianna Nannini の実家がお菓子屋の老舗なんだそうで、今回夫のシエナ出張のお土産、Nanniniのリッチャレッリです。

私にも好ましい甘さ!!

2009年9月30日

Vincere

トレンティーノのジャーナリスト、マルコ・ゼニ原作の”la moglie di Mussolini” (ムッソリーニの妻)の映画化。

<ストーリー>
ムッソリーニには歴史に残らない妻と息子がいた(とされる)話しです。

イーダとムッソリーニは1900年代初め、ムッソリーニが一時期トレントで国家社会主義のジャーナリストとして働いていた頃に知り合い、後に宗教上の結婚をした。二人の間に生まれた息子は認知されムッソリーニの姓を名乗ることも承諾されていた(らしい)。

1915年、ムッソリーニはラケーレ・グイディと民事上の結婚をする。

一方イ―ダは最初の妻の立場を主張し続けるが、事実を証明する婚姻証明書、出生証明書は消滅不明。その危険言動により地元警察の監視下に置かれ、精神障害とみなされ病院に強制収容される。

息子はキリスト教法人の寄宿舎で教育を受け、後に海軍入隊、秘密警察の厳しい監視下で生活を強いられ、彼もまた後に精神障害とみなされる。

Marco Bellocchio 監督
Giovanna Mezzogiorno, Filippo Timi 主演
2009年カンヌ映画際参加作品


イーダが収容されていたペルジネの精神病院、現在は閉院ですが以前は妙なこと言う人々は即『精神病』と判断され強制入院されていたらしい、です。現在なら一般人でも。

この原作はムッソリーニの息子と名乗る男性の妻の話しをまとめたものだそうで、歴史ものは普通なら結構それなりに納得するんですが、これはちょっと逸話としても疑問が多すぎ、イーダの空事フィクションと考えても、あまり後味のよろしくない映画でした。

トレントでもロケが行われ、ソープラモンテ、ペルジネ、ドオモ広場、ドス・トレントなど馴染みの名前が飛び交い、見覚えがある景色がたくさん。
知り合いがエキストラで出演していてちらりと登場、映画のストーリー以外の楽しみはあります。

2009年9月12日

Did you know?

ほっておこうかと思いましたが、どうしても気になってしかたがないので載せておきます。



2008年版だそうです。
ん~と考えさせられます。

ブログ、Long Tail World に日本語版が。

2009年9月9日

朝晩肌寒くなりました

9月に入り朝晩随分肌寒くなりました。
先週末強い風が吹いたおかげでガルダ湖の霞もすっかりどこかへ。高台にあるトレモージネからは見えるガルダ湖も長い長い川のよう。



もう少し上ると、
見晴らしのいい場所にはやはり教会が建っている。



日中はまだまだ気温が上がり、日焼けも楽しめます。
ただし、ERが最後に付く月は太陽光線がお肌によくないとか。
リモーネのかもめたちは無関心みたいでしたが、、、



ちょうど夜9時からのコンサートの準備中でしたが、休暇も終わり、月曜日は早起きせねばならない私たちには日曜の夜ふかしは無理なので、賑わう人出を横目に退散。
数年前もオペラコンサートを観逃して残念だったことを思い出しました。
夏の終わりの恒例行事なんですね。

2009年8月25日

Pranzo di ferragosto

Pranzo di Ferragosto (2008年イタリア映画)ジャンニ・デ・グレゴリオ監督 

ジャンニはローマの中心地に母親と二人暮らし。一日のほとんどを母の世話と近所のオステリアで過ごす。
ある日コンドミニアムの管理人がやってきて、数年間の未払い修理費のかわりに休暇中母親を預かってもらえないかという提案をする。
ところが管理人は当日、母親のほかにやはり一人置いておくわけにはいかない叔母を連れてきて、断りきれないジャンニは2日間だけという約束で老女たちの世話をすることになる。
気分が優れない彼は友人の医者を呼び気を静めるが、友人もまた仕事の当直を理由に自分の母親を預かってほしいという頼み。フェッラゴーストの休暇を母親と初対面の3人の老女と過ごすことになるわけだが、、、



愉快な映画です。

ジャンニは結構戸惑っているのに、能面のような顔でどんなときもお年寄りに親切、老女たちのへそを曲げないように上手に気をつかっている。これはとってもイタリア男(ローマ男)らしい。
お年寄りたちはそれぞれにわがままで気まぐれ、もう他人には気を使いたくないからそれぞれに自由に振舞う。この気ままな人たちが、でもせっかくだからと打ち解けあって仲良くなっていくところが、さすがに憎めないイタリア人らしいなぁと。
ローマ人(と言っていいと思うな)の人付き合いや普段の暮らしぶりが垣間見られて面白く観ました。

Ferragosto
聖母被昇天の祝日(8月15日)
→フェッラゴストの祝祭(8月15日以降の約一週間)の起源は古代ローマのアウグストゥス帝が自分の誕生日に因んで制定したFeriae Augusti (8月1日の祭り)に由来。キリスト教の「聖母被昇天の祝日」Assunzione にあたり休日

映画と地元の特産品やワインを楽しむDOC 企画にて。

2009年8月18日

カ・ドーロ

<カ・ドーロ>

15世紀ヴェネチアン・ゴシック建築様式、ファサードを飾っていた金箔から『Ca’ d’Oro』 (黄金の家)と呼ばれる。フランケッティ美術館には大理石彫刻、ブロンズ彫刻、絵画コレクションが常設。



11月22日まで“L’Anima dell’Acqua”展を行っています。



8艘の木製の船、7箇所にモニターが設置されています。
海底にいるのか波打ち際なのか、または陸地なのか自分の居る場所の思い違いを起こしそう。



2階のバルコニーには魚が泳ぐ!!この向かいには魚河岸があるんですね。一瞬、つくりものの魚から臭うのかと思ったら、、、



船着場



歴史の中にある今―同時性という『共存』の試みが個人的にとても好きです。
私の甘味のひとつ、彫刻もモザイクも楽しみました。

2009年8月14日

ヴェネチア 夏編

暑い日、久しぶりに歩きました。
でもヴェネチアは何度訪れても胸がキューンとなる場所。



お馴染み、「ため息の橋」
ドゥカーレ宮殿が修復中のためその外観を抜けるような青空で目隠し。
牢獄に入れられる前の見納めにはラッキーとも思えそうな素晴らしい景観??



中央奥が「時計塔」
修復が終わってから(2006年)やっと見ることができました。



木造のアカデミア橋



リアルト橋



カ・ドーロのファサード
今回の目的はここ。外観も'美しい'につきます。

2009年8月10日

Egna/Neumarkt -エーニャの夏祭り

夫の休暇中でもここのところ朝起きて快晴というわけでもないので、日光浴も山歩きもどちらにするのもあまり思わしくない日曜日。
午後からトルコ祭りの行われているモエナに行っての帰り道、通りかがりに寄ってみたエーニャの夏祭りです。




Via Portici 


ボルツァーノ県に入るとすぐにドイツ語との二ヶ国語の看板が目につきますが、エーニャの町並みも行き交う人々も楽しみ方もなんとなくドイツにきたみたい。
1キロはないと思われるアーケード通りの3箇所の小さな広場にライブステージが設けられていて、大人のほとんどがビール片手におしゃべりしたり、音楽に身を寄せたり。アーケードの下にテーブルがセッティングここで飲んだり食べたり。

こちら本場南チロル風ストラウベン、トレンティーノより生地が細くてサクサク、そして量もたっぷり。

アーケード通りをまた奥へ入ると小さな中庭にまたドリンクカウンターがあって若者たちで賑わうディスコがあったりする。


家族連ればかりでなく、いろんな世代の住人ほとんどが外出してきたという雰囲気。
周りの皆さんほとんどドイツ語、なにしろ外人をじろじろ見ないし、おかげで一緒にホロ酔わせていただきました。