2017年11月7日

洋画覚書 「SILENCE」  沈黙 サイレンス


マーティン・スコセッシ監督が28年前に読んだ遠藤周作の小説を、長い年月かけてようやく映像化したという。
17世紀の日本におけるキリシタン弾圧、渦中のポルトガル人司教を通じて信仰と信仰の意義を描く。とても考えさせる映画です。

欧州先進国は、欧州文化は人類にとって最良と考え、彼らの視点を主張する姿勢は現在でも同様だと思う、良しにつけ悪しきにつけ、、、。現代に事情対照してみれば、相手の事情や背景は、あまり考慮に入ってないのじゃないかなぁと思うことも多々あり、当時の日本側がある時期、西洋の信仰を拒絶した理由もわからないわけでもない。

映画を観てから原作を読みたくなったので、早速文庫本を注文。かなり原作に忠実に作られている映画だったというのが、早読み読後の感想。
映画は「井上筑後守」役のイッセイ尾形が原作から抜け出してきたようにリアル。「キチジロー」は原作よりもっともっとずる賢く、とても西洋人ぽいのだっだ。ユダと交差してるからこんな風なのかも。

ところで、17世紀の日本はこれほど貧しかったのか、とは夫のひとこと。苦しい暮らしから逃れ、天国に行きたいという理由で信仰を貫いたくらいに、ひどく貧しかったらしい。改に信仰を持つとはさまざまな理由によるのだ。

2017年7月17日

夏便り、嵐の後の、、、

今年は春先にちょいと体調をくずしたのを長引かせてしまって、5、6月は遠出ができずにいたが、不調ながらもイベント参加に気をまぎらせ慌ただしく過ごしていた。


天候のほうも、私の体調と同様なかなか安定しなかった様子、7月になりようやく夏らしい暑い日が続くようになる。といっても、日中の暑い日が数日、夜には雨雲が発達して夕立が降る。なんだか気候の性質も変わってきているみたいだ。

久しぶりの暑さが我慢できずに7月初旬に海へ出かけた。
35度を超える真夏日(とこちらでもいうのだろうか)で、久しぶりに存分に 日差しを満喫、夜はぐったり疲れて早めに就寝。

ところが夜中の一時頃轟音で目を覚ます。雷も遠くに聞こえる。まあ、その風の音の大きさといったら、初めて聞くくらい大きな音で、まさしく「轟く」といった感じ。周りに遮るものがないからだろう。まもなく雨、しかもあっという間に強い降りになったようだ。天気予報アプリによると、ちょうどその時間が豪雨のピーク、朝にかけて雨量が少なくなるはずだった。予報を確認しながら(というのも妙だったが)、この轟音と強い雨音をしばらくの間聞いていたが、そのうちにうとうと寝てしまったらしく、強い朝日で目が覚めた。つまりあまり心配することはなかったというわけ。

翌朝は海辺のバールまで砂浜を歩き、カプチーノとブリオッシュの軽い朝食をとる。毎度海の朝はのんびりしたものである。砂浜はすでに整備され、昨夜の強風豪雨の跡形もない。快晴、海は波もなく人もまだまばらな朝の時間だから、まさに静かな光景なのだ。

県の規定なのだろうか、毎早朝に大型トラクターがやってきて砂浜を整備、ビーチチェアはパラソルの脇に見事に整然と並べられ、テーブルの砂ほこりもビーチ監視員によって一掃される。昨晩何事もなかったような朝の海岸風景にすっかり戻っているのだった。


イタリアのビーチは、それがイタリア風と言われるほど、かなりきっちり縦横並んでいる。”きっちりしてる”というのがとても意外なのだが、イタリア人って整理(整備)整頓が上手いのだ、実は、と感心してしまうことのひとつである。

”嵐”の翌日は晴天、気温もかなり上がり、短い週末でも長いバカンスをしてきたくらいの日焼け、久しぶりの遠出でリラックスできたのも言うまでもない。