2007年2月18日

Manuale d'Amore 2- 愛の手引書 2

監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ

出演:カルロ・ヴェルドーネ、モニカ・ベルルッチ、リッカルド・スカンマルチオ、ファビオ・ヴォロ、セルジ ョ・ルビーニ、アントニオ・アルバネ-ゼ、クラウディオ・ビシオ 他、
 
 
2ということは、1があるはずなのだが、あいにく観ていない。
でも、この映画が面白かったからDVDレンタルでそのうちに・・・。

そういえば公開前は、モニカ・ベルルッチが、セクシー過ぎるフィジオテラピスタ役で、患者の若い男性との『エロス』の一部のエピソードが話題に上っていた。彼女はイタリア女優の中で一番綺麗とも言われているのだ。確かにこんな美しい人にリハビリを担当されたら、ちょっと複雑な気持ちになるだろう。
今回は特にストーリーについて事前に調べず、話題作を観に行こうという軽い気持ちで出掛けた。

映画は『エロス』『母性』『結婚』『空極の愛』のショートストーリーから成り立ち、どのテーマも"今のイタリア"での、広い層のイタリア人に興味深い身近なものだと思う。特に、人口受精や同性同志の結婚についての法的認知案と、教会側の反論は頻繁に耳にする話題である。

そしてどのエピソードのどの場合も、男性と女性の(あるいは女性側)心理の微妙な違いや、理性だけではコントロールできない感情の行方を、おおきな可能性として表現していてとても面白かった。

それから映画はマドリッドでも撮影されているが、斬新で近代的な建築様式の街並みが垣間見られて、視覚的にも楽しめる。挿入曲もイタリアのポピュラーな歌手たちばかりのもの、映像はそのままイタリア生活のライヴ版といった感じである。

オフィシャル・サイト:http://www.manualedamore2.it/

2007年2月13日

gomasio

トレントでも最近大注目の自然食品であるが、Naturasiでは日本のスーパーでもなかなか目立たない、梅干仁丹(メイド・イン・ジャパン)なんかが売っていて、ちょっと不思議なものを見つけるのでたまにのぞいてみる。

"GOMASIO"と書かれたパッケージがあり(詰め替え用100g 1,8ユーロ)よく読むと『ごま塩』だろう、原料は案の定『ごま』と『塩』であるが、どうやら『すりごま』(白)のようだ。

早速買って、その夜『インゲンのごまあえ』を作ってみると和食の一品になる。醤油を使うところ、オリーブオイルをたらせば、イタリア風味にもなりそう。

と考えると、料理にあまりはっきりした国境はないってことかな。

NaturaSi
via Brennero 138, Trento
tel:0461-402158

2007年2月12日

落書き禁止

 イタリアでよく見かける壁の落書き。

でもこれが我が家の外の駐車場、しかもプライベートと書かれているプレートの下にどうどうとされると、近頃はこの辺も無礼な人々"maleducati" が増えたのだと思ってがっかり、そして憤慨。

カーニヴァルのお祭り騒ぎの跡なんじゃない?とか友人に、なーに目くじら立てることもないといわれたけれど、公共場所でも私有地でも落書きは粗野な行為。見知らぬ他人が書き残した家の壁の落書きを消すのは私、怒るのも無理ないでしょう?

2007年2月9日

フランス語学習

1月早々から上手い具合に教室がみつかり、先生との金額交渉と皆の予定の調整ができたので、私たちのフランス語学習は『教師付きのコース』に切り替わっている。

この実現について、たくさんの時間を砕いてくれたはヴィットだった。
彼はやはり教師でイタリア語を教えているので、確かに職業上慣れたことかもしれない。それにしても仕事を持っている、ほかのクラスメート全員の希望を調整するのはそれほど簡単ではない。

日本人の私はイタリア人と同等にやるには、少し耳と発音にハンデがあると彼も承知している(と想像する)が、尻込みしている時には、いつも励ましの言葉と気使いを忘れなかった。だから、第1回の授業のときに、前回よりずっと効果的だと感じて、すぐに彼の見えない後押しにおおいに感謝した。

今回は市役所に申し込みをして、公立の中学校の放課後の教室を借りることにしたのだ。イタリアの小中学校は1クラスの人数が少ないらしく、教室も小さく、先生の目も耳も生徒全体に届くようになっている。散漫になりがちな子供たちを教育するための良い環境だなあと、遠いむかしの、自分の小中学校時代の教室と比較しながら感心したりする。

小さい教室の、しかも開き直って一番前の、聞くのも話すのもよくできるアンナの隣を陣取った。彼女のようなわかっているひとに、時々イタリア語で解説が必要な私に手を貸してもらいたいからだ。

教師つきコースが始まる前は、聞き取れないことで他の皆についていけないのではないかとかなり心配していたが、この教室は、フランス人女性の高めの細い声が聞き取れるのだ。もちろん、授業内容からそれる笑い話なんかは、半分くらいしか理解できていないから、一緒に笑えないというのが現状なのだが。でも、自分で音の聞き取りができると意識すると嬉しくなってくる。

それから、一番前の席は黒板との距離が近いので、癖のある彼女の書くアルファベットもよく見える。だから言ったことを逃すという回数が少ない。

そういえば、前回の授業のことだ。
ことある毎に日本人にはフランス語の発音が難しいでしょう、といわれているのだが、音によってはイタリア人より、日本語のほうが馴染みのあるものもあるということを発見。『あらら、日本人のほうが上手い』と先生が苦笑するなんてこともあった。つまりイタリア人にとっても難しいのだ。

昨年受講した初めてのフランス語コースの時より、格段にわかりやすく、聞こえてくると話してみる、話に加わると面白いからますます意欲的になってくる。

イタリア語にも英語にも近い言葉が多いから、正しい発音を追及されなければ、よくわかっていない私でもフランス語風に話す(?)ことはそれほど難しくなさそうだ。

ただし、イタリア語とフランス語は似通っているがために、ちょっと誤解をしやすい。フランス語はとてもダイレクトな表現をするという印象を受けるのは、まだ私が初心者だからかもしれない。

暫く勉強してみるつもりだ。

とても良い教材を勧められたので、紹介しておきます。ここにあるフランス語発音に対比する日本語の音というのが興味深かったので。
東外大言語モジュール