2008年11月30日

湯たんぽ

何だか日本でも最近また見直されているって噂を聞いてますが、こちら、家中温まっていても足元だけは冷えるから、冬にはやっぱり登場する。

ドルチェヴィタ(タートルネック)セーターを着たハート型『湯たんぽ』。

もともと"電気屋"なのに、時々覗くといつも不思議なものとかなり美しいものが置いてある店で、あまりにも可愛らしかったのでつい購入。
でも突然寒くなる前のことで、間に合ったことに胸をなでおろしています。

2008年11月24日

初雪


そりゃ今年は一週間早くクリスマスマーケットが始まったとはいえ、まだ11月24日。
冬はよろい戸を閉まってしまうので、近所に住む夫君の同僚から『便乗コール』があるまで知らずに呑気に朝食をとっていた次第、そういえばかなり静かだったっけ。

私のほうは、それ程あわてず、何時もよりやや早めに家を出る。
トレンティーノは降雪日のオーガナイズは徹底しているほうだと思う。いつもあっという間に除雪車が出動するからだ。ところが今朝は、雪が降り続いているので、除雪車が何度も往復して交通遮断している。マイカー通勤族も急遽バス通勤に変更したため、バス車内外ともども、一時間近い遅れを伴う大混乱。

まだ早いかも、としまっておいた雪の日用防寒ブーツが早速活躍することに。これでないと家の前の駐車場を横断できないほど積もった、ちょっと早めの『初(大)雪』だったので。

2008年11月18日

エスプレッソメーカー

実はアンチ電化製品。
でもついに買ってしまった、エスプレッソメーカー。

忙しい朝モカをガス台にかけて、他のことをしながらついコーヒーをふきこぼす事が多く、その後のガス台の掃除のことや、ちょっと目立つようになった愛用モカの焦げつきが気になってきたこともあった。最近ことにいろんな種類のエスプレッソメーカーが電化店に登場してきて、バールにあるような大型のものでなく、かといって味気ないデザインでないもの、と気にし始めてから数ヶ月。

これは、カプセルをセットして作る形式に変わりつつある傾向のなかで、火に直接かけるかわりに電気で沸かすというシンプルなもの。(こういうのはもう生産してないのかも)エスプレッソが出来あがったところで電気が切れ、30分間保温、タイマー付き。

出来あがったコーヒーの良い香りで目が覚める、という優雅なことを想像していたが、実際にはこの準備さ程手間がかからないため、飲む前にセットしても大した時間の節約にはならない。

唯一のメリットは吹きこぼれない、ってことかな。
肝心の味のほうは、、暫く使い続けてみないとね。美味しいエスプレッソが飲めるかどうかは、そのモカにちょっとコーヒーの味が染みついてみないと、ということで“まだちょっと疑問”の使い始めである。

2008年11月3日

Firenze-フィレンツェ 

2年ぶりのフィレンツェ。そして今回は数年ぶりに“観光客”として市内散策。
ドゥオモはいつの時代も変わらないだろうと思わせる毅然とした佇まいで、近代的で洗練されたウインドーディスプレイのお洒落な店がどんなに増えても、伝統的な工芸品を売る昔ながらの店構えにはどうやっても適わない、そこの一角だけ時代が留まっているような印象です。



今回は幸運にもヴァザーリの回廊の入場が予約できたので、再びウフィッツィ見学する機会も得られ、数回目のその余裕でテラスにでて一休みなんてことも。
建物間の隣接した細い路地を歩き回り、改めて眺めるとフィレンツェの旧市街の建築物は高層だなと思う。当時これだけの高層建築物を設計していたことに比べると、現代人はそう新しいものは作っていないかもしれないなと思ってしまう。

さてヴァザーリの回廊。
ヴァザーリが短期間で設計したという、ウフィッツィとピッティ宮殿を結ぶためのいわばシンプルな廊下。でも、ポンテ・ヴェッキオで行われている貴金属の取引などを円窓から眺めたり、中間地点の窓からアルノ川とそこにかかる見事に調和のとれた設計の幾つかの橋、鏡のように映る河岸の景色はきっと唯一の絶景。そしてあるところでサンタ・フェリチタ教会の上を通り抜けていて、行われているミサの様子なども観察できるしくみ、メディチ家の贅沢な希望をかなえた回廊ってことでしょう。



そこに展示されているのはあらゆる画家たちの自画像と画学生たちの静物画などのコレクション。もちろん設計者本人の(有名な)自画像があります。この方画家というより、芸術家評論で有名になったけれど。

同じ画家の何枚もの作品も描かれたときの状態などにより随分顔つきが変わっていたり、イタリア人画家像は特に愉快で、イタリア人らしく自己表現がとても豊か。有名無名に拘らず観てみる価値有り、です。

ここフィレンツェも(?)、実は毎回変わることもある。教会の入場が有料になったのはごく最近のことでしょうか?でも時間によっては、フィレンツェ在住の約200名がボランティアとして協力しているという観光ガイドが教会の中を説明をしてくれるサービスがあり、得した気分の見学にもなる。超有名な数人の芸術家たちの作品があるだけでなく、夥しい数の優秀な芸術家たちが、歴史的証言を残していることを知る良い機会です。

今回の宿泊場所は旧市内から徒歩で30分のところ。小さなヴィラでヨーロッパ独特の天井が高く梁の見える部屋、調度品もいたって品の良い伝統的なもの。またレセプションの担当者がとても親切で気が利いていたので、まずまず満足できました。5ツ星宿泊という経験はないので知りませんが、失礼ながら、イタリアで感じの良いフロントにあたったのは実に始めて。また路線バスなら旧市街地まではすぐ。

この路線バスで郊外のレストランにも結構スムーズに移動でき、徒歩では行かないような場所にも周遊(偶然だけれど)、これもなかなか楽しめた事のひとつ。

ちなみにフィレンツェの市内バスは70分有効で一枚1,2ユーロ、4枚綴り4,5ユーロ、カルタ・アジレ10ユーロ(10枚綴り)、20ユーロ(21枚綴り)で買える。また本人のみ使用できる一日券5ユーロ、3日間券12ユーロなども有るので予定に従って購入できるってことですね。

またいざという時、バスの切符は運転手から買えるらしい。しかし通常1、2ユーロのところを2ユーロ。しかも、運転中は購入不可、運転手はつり銭を用意していないそうで、できるだけ乗車前に切符購入を薦めるとの注意書きです。詳しくはwww.ataf.netで確認を。