2009年11月21日

四方山話 囲碁練習会

囲碁練習会』と臆せず日本語です。
中心地にほど近いバール『Barycentro』で毎月第二第四木曜日、定例になり、年齢、性別、国籍、職業に関係なく「囲碁」を通じて交流しているという点で、yomoyamabanashi会の目指す趣旨に一番叶っているグループだと思っています。

実は突然ですが、当初から毎回出席、イタリア人たちに囲碁を指導して頂いていた黒帯Emikoさんが一時(?)帰国することになりました。また日を改めてご主人も帰国になる予定だそうです。

日本の家族の事情から早い決断の連絡をもらった私はちょっとショックな出来事。囲碁だけでなく四方山話会の活動には欠かせない、ボランティア精神旺盛な頼りになる役員のひとり、いつも元気でこちらも励まされることも多かったので、なんだか『皆の肝っ玉母さん』的な存在だった方です。だから次回囲碁練習会からは欠席、という事態に困惑してしまいました。

しかし、トレンティーノ囲碁倶楽部の皆とも顔を合わせる時間もとれそうもない?Emikoさんとの対局を楽しみに、遠いところからわざわざ足を運んでくれていた、倶楽部のなかでも一番強いFederico、きっと残念がるに違いない、他の皆にも何て説明しようと。

次回の練習会まで心配を抱えていられないので、ちょうどインターネットに繋がっているRomeoの意見を聞くことにしました。彼は囲碁を始めて間もないけれど強くなりたい気持ちは十分、毎回責任持って上手に新人指導をしてくれているグループのひとり。

最初の反応は、
ro ″何か重大な問題事が起きたわけ?″
>>この重大なという意味はネガティブな意味で。
a ″そういうのでなく、家庭の事情ってやつよ″
ro ″なんだ、それならいいけど”

a ″挨拶せずに発っちゃうんだよ″
>>やはり旅行前に挨拶しまくるのがイタリア式、だから挨拶なしってのは少しツレナイかも、という意味。
ro ″今度帰って来る時に、お土産にお菓子買ってくるってことで許すね″
>>あ、そう。イタリア人的反応だな~
a ″伝えとくことある?お菓子の土産以外に″
ro ″そうだな、次に対局するときはハンデ5の実力になってるつもりと云っといて″
>>現実はハンデ8で挑戦してみたところ、とても太刀打ちできなかった苦い経験を持っている。当然でしょう、Romeo 初心者対Emikoさん黒帯ですからね

彼女にとって悪いニュースじゃなくてよかったよ、みたいな反応で、想像していたものよりずっと軽く受け流してくれたことにちょっとほっとしました。

おかげで、私自身もなぜかふっきれて、おかげでEmikoさん夫妻の留守の間、暫くは四方山話囲碁練習会をトレンティーノ囲碁倶楽部に委ねること、彼らがグループを引っ張っていってくれることに期待するという気持ちにやっとなりました。

時々慰められますね、こういうイタリア男子的反応。
これから私も責任もって覚えますよ、Romeoに教えてもらいながら。