2010年12月21日

Buone Feste!!




本年中はご愛顧ありがとうございました。
皆さま、どうか良いお年をお迎え下さいませ。

2010年12月9日

Bolzano クリスマス・マーケット

体調もまずまず。手始めに?ボルツァーノのクリスマスマーケットへ。
久しぶりに北上しました。


中心地 Piazza Waltherに、ガラス、木、セラミック伝統工芸品、スペック、サラミチーズ、ワインなどの郷土物産品、クリスマスツリー用オーナメントの数々の木造の屋台が並びます。

ボルツァーノは一歩革新的。ドリンクコーナーのカップはガラスまたはセラミック製を使用する方針をいち早く導入して、飲み物代+カップチャージ(3ユーロ)を支払うシステム。(カップを戻す時に返金する。)


もちろんこれは環境をリスペクトする対策案。フードコーナーもお皿は極力使っていない。(一件だけあったかな)せいぜいパニーノはナプキンでくるんで渡されるから、出るゴミは最小限ですね。

確かにトレントに比べると、ヴィンブルレを飲んでる若者は少なく、フードコーナーが動けないほど混雑しているわけではない。ちなみにヴィンブルレ4,5ユーロ(1,5ユーロ+3ユーロチャージ)。チャージは一瞬高いと思うかも、あるいはチャージを支払って飲むより、バールかビーレリアに直行かな?

それにしても、プラスティック製の使用済みカップ・お皿などがゴミ箱やテーブルに溢れかえって見苦しい、不衛生、ということがない。さすが半分ドイツ系、すごい徹底ぶり!

この時期は休日も商店街がオープンしているっていうのも魅力で、ボルツァーノ独特のポルティチ(アーケード街)や食品屋台通り散策と、高級ブティック巡りも同時に楽しめるというわけ。

ここはイタリア語ドイツ語の二カ国語圏、カンティーナよりビーレリア(ビアホール)の看板が目につき、プレッツェルやヴゥステル(ウインナー)のサンドイッチを売る屋台が至る所にあり、ドライフルーツ売りはシチリア人でなくモロッコ人。多国籍。国境に近い『 スゥドティロール』、まさにオーストリアとイタリアの二文化が交差している町です。

トレントより車または電車で約3~40分。たまには出かけてみても良いものです。

2010年12月7日

riguardati

riguardare 他動; ( 英) look at again

1、見直す、検査〔検討〕する、吟味する (同) :rivedere
guardare e riguardare: よくよく見る
riguardare i conti: 計算を見直す
2,みなす、評価する (同)considerare
Lo riguardo come il mio amico più sincero.: 私は彼を最上の友とみなしている。
3,(物事に)関わる、関係〔関連〕をもつ
per quel che mi riguarda : 私に関する限り
Questo non ti riguarda. : これは君に関係ないことだ。
4,(健康に)配慮する、留意する、注意を払う
riguardare un bambino delicato : ひ弱な子供のめんどうをみる。

// 自動 〔av〕(稀)
1,注意する
2,(方向に)向いている
La villa riguardava verso il mare. : 別荘は海に面していた。

// -arsi
再帰 (自分の健康に)留意する、自愛する; (、、、を)用心する、警戒する《da》
Riguardati dai primi freddi. : 秋口の寒さに注意しなさい。
==== 

2010年11月26日

のち、雪

予報通り、みごとに初雪



近所の庭の柿の木、もともと枝垂れているのですが。

2010年11月25日

晴れ

気持ちの良い午前中の晴天。

トレンティーノ・アルトアディジェ特別自治州は、冬の晴天率が群を抜いているそう。だから、スキーやチャスポレなど冬のスポーツを楽しむには最適なポストなのです。



右端遠くにみえるのが北部パガネッラ山、頂はすっかり雪景色。



一方、近所のブドウ畑は枯葉もほとんど落ち、囲いの桜の木もすっかり裸同然。こういう”くねくねした”枝の行方の偶然が面白くて、金網にへばりついて暫く眺めている私はきっと妙だと思われているに違いないが。

2010年11月23日

またまた雨の日曜日には

自宅昼ご飯。日曜シェフのお得意のひとつ『オッソブーコとサフランのリゾット』

オッソブーコは、ロンバルディア、ピエモンテ州の代表的一品で、サフランのリゾット(ミラノ風リゾット)に添えるのはよりミラノ的。





要約すると、作り方は意外とシンプルですって。

1) 鍋にバターを溶かし、強火ですね肉の両面を約3分ずつ炒め,塩こしょうして鍋から取り出す。2) 弱火にして人参、玉葱(またはセロリ)のみじん切りを約5分ほど炒めて白ワインを蒸発させてから、スープストックを足す。 3) スープストックが沸騰したら先のすね肉を入れて、トマトの缶詰(またはカットトマト)タイム、サルビア、ローリエを加え、蓋をしてとろ火でおよそ1時間煮込む。 4) 一方でリゾット・アッラ・ミラネーゼ(サフランのリゾット)を準備。お米が炊き終わる頃にサフランを加えて味を調える。お皿にリゾットを盛りつけオッソブーコを添えてテーブルに。

”トマトソースとハーブで肉の塊を煮込む”は私の長期に渡る『食わず嫌い』を難なくクリアしてくれた調理法。実にワインとの相性がいいから、食が進むということもあるに違いない。イタリアンに感謝、かな。

====

<走り書きイタリア語>

osso buco, ossobuco
男性名詞(複、ossobuchi)
オッソブーコ(骨髄のはいっている子牛の骨付きすね肉の煮込み)

2010年11月18日

新調のはなし

最近ガス台とオーブンを新調。
前のオーナーがマンサルダ形式特注で設計したキッチンも決して使いにくいことはなかったけれど、家電についてはやや不満が募っていたこともあって、そのうちにと思いながら何年も経過。




ステンレス製、オーブンタイマーと温度調整はデジタル式なので、しばらくの間は試用運転期間ということで失敗も大目に見てもらうことに。
出来るだけこのピカピカも継続していたい、とは密かな願望、従って掃除に念が入りそう。

2010年11月17日

女王のソース LA PEARA'

もともと、ランゴバルド族の宮殿の給仕、ヴェローナ出身の料理人が父親の死のショックで失っていたロズムンダ女王の食欲をそそるために発案したもので、現代まで受継がれているそうである。

 


<材料> (4人分)
牛肉の骨髄 80g、バター70g,グラナチーズ70g、パン粉220g、ブイヨン1㍑、黒こしょう、塩
 <作り方>
1)鍋にバターを溶かし骨髄が崩れないように注意しながら加熱する。2)パン粉をきつね色に炒め、ブイヨンを少しずつ加える。だまにになったときは泡立て器でかき回す。3)弱火で煮込み、クリーム状になったらぱたっぷりの黒こしょうとグラナチーズを加え味を調える。パン粉とグラナチーズでとろみを加減する。
BOLLITO CON LA PEARA' フェア- ISOLA DELLA SCALA,( VR) 参照



『ペアラ』はボリート(ゆで肉)の盛り合わせ(豚、牛、ターキー、スペアリブ、タン、コテキーノ)には”特にヴェローナ人にとっては”欠かせない大事な脇役ソースである。





2010年11月16日

ラディッキオ

radicchio
男性名詞
(サラダ用の野菜)チコリ、キクニガナ




チコリで検索するとそれこそたくさんの種類があり、これは、Radicchio Grumolo grün 独特の苦みをサラダで味わうのが良い。

2010年11月9日

11月初旬

北イタリアは数日雨降りが続いています。トレントは降ったりやんだり。
今朝の最低気温2,5度。



秋の色どりを満喫できるのもわずかかも。

2010年11月6日

秋の味覚 2 くるみ

ブレッジョの知人から買うクルミ、今年も到着。



懐かしき5年前のアサの四方山話アーカイブご覧下さいませ。
つまり、毎年ツェルテンをアテにしてるってことね。


===

走り書きイタリア語

男性名詞 noce

1,クルミの木;クルミ材
noce americano ヒッコリー材

2,クルミの木の色

女性名詞 noce

1,クルミ
olio di noce クルミ油 noce di acagiù カシューナッツ noce moscata ナツメグ、ニクズク(香料として用いる)noce vomica ボミカ (ストリキニンを含み、薬品とする)noce di cocco ココナッツ、ココヤシの実 noce d'India ココヤシ(の実)noce di terra ピーナッツ

2,《植》堅果
3,クルミ状の物
noce del piede くるぶし noce del collo のどぼとけnoce di vitello  子牛もも肉の上部、ともぐり noce di burro 球状にしたバター guscio di noce 《諺》小舟


《諺》Una noce sola non suona in un sacco.
クルミ1個では袋の中で音を立てない(ひとりでは立たぬ、仲間がいてこそ力は発揮できる)

2010年11月2日

秋の味覚

10月末の恒例ロンチェニョの栗祭り。紅葉を眺めにとは口実で、ヴィンブルレと焼き栗はなぜか屋台で、が美味しいからが本音、でつい足が向く。



街にたつ小さなマーケットには串焼き肉屋台も。トリでなくヒツジですが。



そして一角に山羊やロバも。地元の子供たちは至近距離で見られる機会に大喜びしている様子。観察すればするほど不思議な愛嬌があるし。



そうそう、10月31日から冬時間に戻りました。
日本より8時間遅れとなります。日暮れが早く感ずるようになるのはこの時間調整のせいでもありますよね。


走り書きイタリア語

castagna 女性名詞

1、クリ(栗)の実:
castagna candita マロングラッセ、castagna d'India セイヨウトチノキ(マロニエ)の実、castagna secca 干しグリ、castagna arrostita 焼きグリ、castagna di terra 《植》(地中にできる根が食用となる)セリ科の植物、castrare le castagne (焼くときにはぜないよう)クリの実の皮に割れ目を入れる
2、《動》(馬の)夜目(馬の足の内側の骨質部)
3、(サッカーの)強烈なシュート;《俗》痛打

2010年10月31日

訪問者

近年イタリアにも上陸(浸透?)したハロウィン。



予期せぬ楽しい訪問者、12月のサンタ・ルチアならわかるけど、ハロウィンの場合は一体どうすれば?
生憎お菓子もないし、慌てて、じゃ、写真でもとろうかと。
で、できた写真はどうすればいい? 階下のマルティーノのママにお願いしますって。マスクでさっぱりわからないんだけど。

2010年10月29日

フィンガーフード

巻き寿司はフィンガーフードそのもので、日本人が準備するから"スペシャル"になる。それに夫の得意なパニーノを真似して一口サイズに切っただけ、他はそのまま並べてもOKなもの。



近頃友人知人を招待するときに、私が出番という事もある。しかし大勢用の厚手の鍋やフライパンの重みを考えると、途端に自信がなくなる。

そこで今回は『フィンガーフード』と飲み物。メニューは冷たくても問題ないので、事前に余裕をもって準備可、時間との勝負にいらつかかなくてすむ、という事も私でも何とかかわせる理由である。

いわゆる『懐かしきつまみメニュー』イタリア版と思えば気合いがはいりすぎないではないか!?ハッピーアワー巡りもおかげで役立ったという次第。

招待されるほうも夕食よりも仰々しくないでしょう。
急遽誘ってもお喋りできて、まさに好ましい’楽しい時間’を過ごすことができました。

2010年10月26日

冷えてきました

月曜日トレントは強風と雨、標高千メートル前後の地域では一足早い雪で交通や停電などの混乱を招いたらしい。

今日は久しぶりに予定が詰まっていない一日、そして午後から晴れてきたので隣村まで“歩き”にいく。

先日友人と『iPod』か『walkman』か、つまりアップルかソニーか迷った結果、お互いソニーを選んだ話で妙に盛り上がったことを思い出し、かのウォークマンも忘れずにポケットへ。



もちろん2007年 Elisa のベストアルバムも同期済。実はコレ、なぜかアエロバイクやウォーキングをするときに聴くのもまた適していて、私のスポーツ(?)専用BGMになっている。

いやはや妙な時間帯なのに、おまけに少し前まで曇り空、それでも歩いたり、走ったりしている方々結構多いんですね。途中で雪景色の山を眺めていたら、偶然ご近所の方に会ったりして。

家を出たときは顔にかかる風が冷たかったのに、戻る頃には体はぽかぽか、気分もすっかり晴れました。まだまだ日中を満喫せねばね。

2010年10月16日

結婚おめでとう、ステファニア先生



日付が前後してしまいましたが、四方山話会の日本語勉強会を受け持ってる"ステファニア先生"が今月2日に挙式!

なんとふたりは『日本』が縁で結ばれたカップルで、旦那さまにも邦画上映会でも絶大な厚意で協力してもらっている。
皆で心配していたお天気も当日はしっかり彼らの味方、よ~く晴れましたね。

近々、新婚旅行で日本へ出発、是非とも楽しんできてね!



従って、四方山話会の日本語勉強会、邦画上映会は暫く延期という事になるのですが、実はここのところ、日本語コースへの問い合わせが急に増えてきていて少し驚いている。

日本への関心は、近年のように漫画や宮崎駿の映画からというばかりでなく、旅行で現地を訪れさらに興味を持ったり、ポップミュージックであったり、料理であったり理由も様々。(近年お寿司を提供しているほとんどの中華料理店に少し感謝すべきかも?しかし中国がオリジナルという宣伝文句のところもあったりする。)

以前なら、日本は遠い東方の国のひとつとしかイメージがなかったらしいイタリア人にとっても、いつの間にか近距離になってきたってことでしょうか。

お問い合わせ頂いた皆さま、来年早々からの勉強会再開を期待してしばらくお待ち下さいね。

2010年10月11日

草々 秋


フェラゴーストに一旦中断した『揺れ月プロジェクト』、9月中旬から再開したため、暫く雑用に追われにわかに忙しくしていましたが、先週で無事終了したのでやっと一息。

今朝のトレントの気温は5度4分、随分の朝晩の冷え込みを感ずるようになってきたものの、10月はまだ日差しを満喫できる季節です。

日曜日、相変わらずガルダ湖へ。
しかし考えてみると10月10日、『晴れの特異日』(統計的に晴れの多い日)だった。今では遠い遠い昔の話ですが、運動会が行われる恒例の日だったっけ。イタリアでも特異日は当てはまるのかどうか知りませんが「晴天」。

マルチェージネはちょうどバルド山の裾に位置するのですが、スカイダイビングの着地点が埋立整備してあります。



ガルダ湖を眼下に浮遊するっていうのも、きっとなかなかなものだろうなと想像しながら、私たちは散歩した後、樹木がデザインされてるベンチで一休み。上を見たり横を向いたり。

 <走り書きイタリア語
”Il tempo vola” ー 光陰矢のごとし
直訳すると『時は飛ぶ』

2010年9月13日

夏の名残り

週末は少し汗ばむくらいの好天に恵まれました。
恒例ガルダ湖方面へひと走りして、マルチェージネで一休み。



小さな入江の広場の“うずくまる”『彫刻』。
実は一方には大きな『亀』が、この関係は? 浦島太郎ではあるまいに、といつも悩むことのひとつ、、、

2010年9月9日

バジリコペースト

初夏に小さなバジリコの鉢を買って植え替えをしたら、店のオーナーの言うとおり、夏の間にベランダでよく育ってくれました。だからと云って『茂る』というほどでもなく、時々サラダやパスタに使うには充分。

それでもペーストにしてみたら、やはり市販のものよりダントツに美味しかったのでした。



材料:
生バジリコ(ひと束)、パルメッジャーノ・レッジャーノ(パルメサンチーズ)、塩、ニンニク(2片)、オリーブオイル(エキストラ・ヴァージン)

作り方:

1、バジリコを洗って乾かす。
2、ニンニクの芽を取り除き、みじん切りにする。
3、2にバジリコを加える。そして、少し細かくなったところで一つまみの塩を加えさらに細かく切る。
4、ある程度細かく切れたところで大さじ4,5杯のパルメッジャーノ・レッジャーノを加える。
5、ボウルに移し、オリーブオイルをたっぷり加えて良く混ぜ合わせる。

茹であがったばかりの熱いパスタに絡ませて、パルメッジャーノ・レッジャーノをかけて食卓へ。

このレシピの特徴は、Mortaio モルタイオ(乳鉢) を使わず、Mezzaluna (メッザルーナ) を使うこと。つまり包丁でみじん切りにする。

このメッザルーナ、名の通り半月形の包丁、バジリコやパセリを刻むのに便利な調理器具です。



調理ミキサーを使わないってのがコツなんだそうだ。
オリーブオイルに浸しておけば冷蔵庫で保存できるので、暫く夏の名残りも味わえるってことです。

2010年8月11日

Orecchiette alla crudità

再び、Puglia州の話。

チーメ・ディ・ラッパのオレッキエッテはプーリアの地方料理で有名。でもチーメ・ディ・ラッパは冬野菜なので、では夏は何食べてるんですか、と質問したところ、プーリア人は何でも食べる、とかいう返事が返ってきた。



こちらトマトが美味しくなる頃ってことで夏のパスタ。

チェリートマト、生のピーマン(辛味)を少々、そして好みで地元産のキノコや赤玉ねぎをさっと炒めて、オレッキエッテと水牛のモッツァレッラを絡めるってのが、オストゥーニのトラットリアの『アラ・クルディタ』。

近頃朝晩随分涼しくもなってきたので、プーリアと暑さにノスタルジーを感じて我が家の日曜シェフが再現してみた昼ご飯。

ピンボケしてますが、オストゥーニのトラットリア。



奥さんが注文に応じてその場でオレッキエッテの作り方を実演。



生地を小さくカットして、慣れた手つきでナイフの背で押していき、あっという間に耳型が出来あがり、後ろの鍋でさっと茹でてテーブルに出て来たのにちょっと感激いたしました。(orecchietta オレッキエッタ とは小さい耳という意味。複数でオレッキエッテ。)

よく見るとオレッキエッテはソースが絡みやすい形、フォークにさしてばくばく食べやすい。
薄くて小さいから茹で方も失敗が少ない生パスタでお試し下さいませ。

2010年7月27日

夏野菜スパゲッティ

毎日暑い日が続いていましたが、金曜日の激しい夕立ですっかり涼しくなりました。もう暑さが懐かしいほど。
だから短い夏を満喫しない手はないってことです。



涼しい日曜日、久しぶりに自宅での昼食のプリモは夏野菜スパゲッティ。

作り方はごく簡単で、ズッキーニ、ササギ、赤玉ねぎ、人参などの野菜を小さく切って炒め、サフランを加えて、パスタの茹で湯を少々さらに加えてソースを用意。

一般的にパスタは、お湯が沸騰していること、やや多めかなと思うくらいの塩をいれること、指示通りの時間で茹でる、というのがごく基本の些細なコツ。(というのは勝手なポリシー)

お湯を切ったパスタにソースを絡めて、ペコリーノチーズか好みでパルメジャーノを削って食卓へ。
デリケートでさっぱり美味しい夏野菜の一品、『サフラン』味でもお試しを!

====

<イタリアご飯語 >

zucchina 
(女)「zucca の縮小辞」ズッキーニ

taccola
(女)サヤエンドウ 
注*この辺りは絹サヤよりササギが一般的。今回もササギ。

cipolla
(女)1、タマネギ:~rossa 赤タマネギ 
注*ここでは~rossa di Tropea
/ doppio come le cippolle うそ、偽り/ sottile come un velo di ~ タマネギの薄皮のように薄い / zuppa di ~gratinata オニオングラタン 
縮小辞*cipollina; 拡大辞*cipollone; 蔑称辞*cipollaccia
2、(植物の)球根:~di tullipano チューリップの球根
3、タマネギ状の物:~marina カイソウ(海葱)/ ~del lume a petrolio 石油ランプの油つぼ / ~ dell'annaffiatoio ジョウロの散水口
4、諧謔辞*(安物の)懐中時計
5、(トスカーナ)鶏の砂袋
6、(トスカーナ)木の節

zafferano
(男)サフラン(めしべを乾燥させ、香料、着色料、薬用に使用する):risotto allo ~ サフラン入りのリゾット

2010年7月25日

Mine Vaganti

忘れないうちに書いておきます。

たまたま選んだDVDが広いオリーブ畑、青い海、どことなく懐かしい街並み。案の上、レッチェのパン製造工場を営む家族のストーリーでした。

Mine Vaganti


監督:フェルザン・オズペテクFerzan Özpetek
出演:Riccardo Scamarcio、Alessandro Preziosi、Nicole Grimaudo ecc.



この監督、美しい人気男優をみなゲイ役にするって傾向なのかしら。皆まじめなだけにコメディになっている、興味深く楽しめました。

もうひとつ忘れてならないプーリアを舞台にした映画、
La seconda notte di nozze

機会がありましたら、是非ともご覧くださいませ。2本ともプーリア州の甘いムードがふんだんに味わえます。

モンテ城の駐車場脇に舞台になったコンフェット製菓『マリオ・ムッチ』の出張販売店があります。コンフェット、これが可愛らしく美味しいんですよ。

2010年7月23日

Puglia da scoprire7

プーリアやシチリア地方によく見られる『マッセリア(Masseria)』
今回はOstuniのマッセリアに宿泊しました。海岸にも比較的近く、プーリア州周遊の拠点にするにはとても好都合でした。



もともと土地経営者の住居と労働者(季節労働者を含む)施設を兼ね備えた大農場のことをマッセリアというそうですが、現在は改装してアグリツーリズムやB&Bとして宿泊施設として提供しているところが多いそうです。



長寿のオリーブの木。



ニワトリの一声が目覚まし代わりで起床、宿泊施設の門を出ると、約40ヘクタールあるという広大なオリーブ園。視角範囲にオリーブの木と青空だけが広がる景色はさすがにトレンティーノ地方とは異なるもの。

2010年7月20日

Puglia da scoprire6

S. Cesarea Terme サンタ・チェザレア・テルメ

オートラントからさらに南端へ



16世紀ごろの『Torre Minervino』

隣の塔で煙が上がるのが見える距離に海岸線一帯にスペインまで建っていたそうだ。だからこんなイタリアの踵からスペインまであっという間に信号が伝わったという、当時の伝達手段、ナント賢い!プーリアの海岸にいくつか残っている。



ローマ時代の浴場跡だそうですが



この日は風があり人気が少ない、それでも絵になるのは幾何学的に設計されているから?



丘を見上げると先の塔がここにも。

2010年7月15日

Puglia da scoprire 5

Otranto  オートラント

イタリア半島、長靴の踵の東岸に位置する漁港。
 


スペリングを口頭で言い表す時『O (オー)』はオートラントのオーと言います。だから耳馴染みがある。



サレント地方のセラミック。



日照時間が長い場所ならではの色使い。ふくよかな女性も、ゆったりした印象を受けるサレント地方色のひとつでしょうか。



大聖堂(12~15世紀)
パンタレオーネによる床一面に施されたモザイク『l'albero della vita』が素晴らしいのです。しかしノルマン人は、家畜小屋として使用していたとか。

2010年7月3日

Puglia da scoprire4

Alberobello アルベロベッロ

プーリアといえば独特の住居『トゥルッリ』でお馴染み。
アルベロベッロは白川郷と姉妹都市なんだそうです。セメントや釘を一切使用しないという合掌造りと共通性があるんだとか。


トゥルッリ地区


ミニチュアですが、家の構造


クーポラはどうなっているか。


路地。白い家並みには濃い色の花の鉢植えがよく似合う。


こちらが古い地区


写真より実物のほうがより奇妙な集合住宅です。

当時はイレギュラーな建物、つまりモルタルを用いないで石積みで建てた家屋のため『家』として認められない建築様式だったとのこと。地主は家屋建築を禁止していたそう。
屋根も二重構造で雨漏りもせず、雪も降るプーリア、冬も暖かいそうですよ。

2010年7月2日

Puglia da scoprire3

Ostuni オストゥーニ

またの名を『白い街』と呼ばれる。


地元産の石灰岩を含む白い石材で建てられた家並が小高い丘の上に見えます。




オステリアの前で思わず立ち止まってメニューを検討。


街からアドリア海を眺む。しかし広いオリーブ畑。


夜8時半すぎ、まだまだ夕食には早いらしいです、ここの人たち。賑わうのはこれから。

2010年6月30日

Puglia da scoprire 2

Castel del Monte

まず1ユーロセント硬貨の裏を参照。



中世時代フェデリコⅡ皇帝によって見晴らしのいい丘の上に建立された正八角形の群塔を8塔配した8角形の城。1996年ユネスコの世界遺産に指定されているそうです。

wikipedia によると、


世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、、、

(i) 人類の創造的天才の傑作を表現するもの。
(ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの


なるほど、と納得がいく建立物。



修復された現在の姿、約500年前にプロジェクトされたものと想像すると、並はずれたフェデリコⅡという人物のことももう少し知りたくなってくる。






<カステロ・デル・モンテ(モンテ城)>


開館日:
3月1日から9月30日 10:15 ~ 19:45
10月1日から2月28日 9:15 ~ 18:45(12月25日・1月1日休館)

入場料:
大人3ユーロ、18歳から25歳 1,5ユーロ、18歳以下と65歳以上無料 (閉館時間の30分前まで受付)

www.casteldelmonte.beniculturali.it/index.php?en/93/the-castle