2013年12月1日

"Bachata en Fukuoka"

Juan Luis Guerra "Bachata en Fukuoka"

どうしても「ありがとうございます」と言ってるような、と気になってしかたがなかったのでした。
よく聞いてみると「さよなら」「おはようございます」とも言っているような、、、
と思い始めたら、ほぼ確信に近くなり、、、探してみることにしました。
確かに「福岡」と何度も言ってる。

福岡公演中に作った曲なんだそうですよ。



2013年11月25日

オリエンタル・ザッハトルテ

傑作『ザッハトルテ・陰陽』
こういうの作ったんだよ~、と見せてくれた写真。話題にせずにはいられません。
 
 

シェフは書道ほぼ黒帯の方なんですが、お菓子作りもスゴイ!でしょう。

2013年7月11日

Venezia




何処も妙な天候が続いた6月ですが、やっと晴れた休日、ヴェネチアに渡りました。
それにしても、何度訪れても毎度「感動する街」です。
 
 


強い光が窓ガラスに反射しても、くっきりヴェネチアの風景、なのです。
単なる偶然なのかしら、ね。




街がたたずんでいる年月の長さを考えると卒倒しそうですが。
私が初めて訪れてからのことを考えても、時は計れないほど短い?かも。


2013年7月3日

オリバー・ツイスト

漸く腰を上げて、預かっている書籍とDVDのリスト作成を再開している。

DVDはほとんどが世界大戦の前後に制作された洋画の名作といわれるもの、だからかつて既に観たものもあれば、話題に上っていたから知っているもの(こちらが多い)ばかり。しかも白黒なのだ。リスト作成している間に、やはりいつものようにじわじわと興味が募り、せっかくだから観てみようという気になる。
その手始めとして、ディッケンズ原作、デヴィット・リーン監督の『オリバー・ツイスト』。 
ストーリーは孤児院で生まれ育ったオリバーがやがて葬儀屋の丁稚にだされ、その後母親を屈辱されて大喧嘩の末、脱走しロンドンへ。不良少年と知り合いになりフェイギンのところへ連れて行かれる。フェイギンは幼い子供たちを利用して悪事を働いている悪党の親分だった。ある日金持ちの老人の金を盗んだ罪を着せられたが、幸い目撃者がいて罪を免れ、オリバーに同情した老人の家に連れて行く。ここからオリバーの運命の糸が解かれていく、というもの。
当時の幼児虐待と下層階級の貧困が見事に描写されていてショックを受けた。『人権』なんてごく最近認められた話しであること、貧困は現代のそれの比ではないことなどに。わずかな期間に人の意識は大きく変わることに、改めて驚いてしまうのだ。
偶然だったが、翌日にTVでロマン・ポランスキー制作のカラー版を放映していた。残念ながら終わりの一部だけしか見られなかったが。主人公オリバー役の男の子はデヴィット・リーン監督作の方がより気の毒そう、でも血筋は良さそうに見える。他の俳優たちもイギリス人らしく見え(注:私には)1947年作品はとても信憑性があったと思う。

 
 

2013年5月31日

フランクフルト乗継その2

今頃になりましたが、一応帰国便についても覚書。

帰伊は、ルフトハンザ航空の共同運航便全日空でフランクフルトまで、乗継ぎのフランクフルトからヴェローナまでエアードロミティ利用という組み合わせになりました。
まず全日空のカウンターでは、最終到着地までの荷物を預けボーデングパスと荷物の引換証をもらいます。空港でのチェックインは少々混雑を覚悟しておく方が、、、。24時間前から受け付けているwebチェックインはやはり便利かも。

全日空と提携のないエアードロミティのボーデングパスはでないのと、予約も再確認できないという職員の回答に少々不安はあったものの、フランクフルト空港では日本人スタッフが待機、乗継便搭乗ゲート案内も掲示してあり、表示に従って進むだけで恐らく迷うことはないでしょう。
フランクフルトで入国審査、少々厳格という印象です。でもこれが当たり前かな。乗継便ぎ便の機内持ち込み検査の後すぐエアドロミティの搭乗ゲート待合室へ。カウンターで予約確認書を提示しボーデングパスと交換、わずかな待ち時間で搭乗アナウンスがあります。実にスムース。

特筆すべきはエアドロミティのサービスの良さです。乗務員はテキパキにこやか、親切も大袈裟すぎることなく、制服姿が実に格好良くプロフェッショナルな印象、機内とサービス品のデザインの統一感にも感激いたしました!思わず”満点”をつけてアンケートを提出してしまった、、、

搭乗してまもなくスナックサービスがあるのは、どこの航空会社も同様ですが、今回はパルミジャーノ・レッジャーノとクラッカーだったので更に好印象。この組み合わせ、シンプルですがとてもイタリア的美味しさなのです。ひと月ぶりの私には嬉しい歓迎ぶりだったわけです。
そこで以前帰国したときのこと、国内線航空会社の、”サービス軽減”について賛否両論されていたことをふと思い出しましたね。でも個人的にはやはり、航空会社を選ぶときには、サービスを含めた『乗心地』がポイントかな、と思った次第です。

2013年4月3日

フランクフルト空港乗継

近年帰国便は、あちらこちらの航空会社をかわるがわる利用して道中楽しむことにしています。

さて前回のウィーン乗継東京行きというのも、乗継ぎ時間も短く、空港が整備されている、また機内食も美味しかったので、まずまず満足。
それで再び「乗継便利用」の今回は、フランクフルト経由を試すことに。

旅行会社から、空港がかなり広いので乗継はちょっと小走りでお願いします、だなんて注意されていたものだから、実はドギマギしておりました。




要は”降りたら次に乗る便の出発ゲートを確認して表示に従って進む”ということ。 

既にWEBチェックイン(24時間前から可、ボーデングパスは印刷しておきます)を済ませておいたので、当日の出発チェックインカウンターでは、荷物を預け(荷物はスルー)、未記載の短距離便のゲート番号を確認するだけの簡単な手続き。

乗継ぎのフランクフルト到着時に電光掲示板でゲート番号を再確認し、表示に従い待合室へ進むというもの。その間の出国審査場などには、人波の流れから外れなければ問題なくたどり着くという仕組み。

確かに広い空港で、端から端まで移動するというほど長い距離の移動。でも免税店も覗けないというわけでもないので、よく検討された丁度いい乗り継ぎ時間かな。小走りする方も見かけず、皆さんのんびりお買い物なさってました。

航空会社を変えることにより、免税店もカフェもお国柄だったり、待合室の顔ぶれもかなり異なり(当たり前だけれど)新鮮な光景、キョロキョロしてしまう。

しかしながら、長いこと慣れ親しんだ「最新、便利できめ細かなサービス」は日本の航空会社の特権ではないのですね。ルフトハンザ空港の機上職員の方々、親切でニコヤカ。目前のスクリーンもタッチ画面に変わっていて、思わず「現代」に戻る必要があると、こちらにも感心。

快適な旅でしたよ!これはお薦めしてもよいかな。


























2013年3月27日

神長官守矢史料館

恒例の神社参拝を兼ねて、おおよそお隣の史料館に行ってきました。建築史家藤森照信先生の建築家デビュー作だそうです。





「神長官守矢家」は、古代から明治時代の初めまで、諏訪大社上社の神長官という役職を勤めてきた家である。大祝諏方氏は現人神(生き神)であり、実際に神事を取り仕切っていたのは、神長官をはじめとする、五官祝である。五官祝には、他に祢宜大夫守屋氏・権祝矢島氏・擬祝伊藤氏・副祝長坂氏がいた。
ー資料館パンフレットより引用
 
 
もう少し有名なのがコレ、



『空とぶ泥舟』と(これはいったい何だろう~と思いますが、上手な曲線が見事です)

鳥小屋にも見える(失礼!)『高過庵』




”嵐”の誰かとその中でお茶を立てたときに、大きく揺れて「これば高過ぎる」と叫びついた名前が「高過庵」とか。

ちょうど藤森先生の講演『建築探偵の里帰り』の数日後だったためか、気さく(そう)な人柄からもこのエピソードにも納得いたしました。

2013年3月22日

諏訪風樹文庫

「諏訪風樹文庫」は、岩波書店から出版される昭和22年以降の図書が所蔵されている日本で唯一の専門図書館です。また大正2年から昭和21年の書籍を収集、現在は全発行書籍の43,7パーセントが所蔵(HP参照)されているそうです。

3月9日に行われた、興味深い講演会「変わる文化のなかの岩波書店」(岩波書店、編集局部長小島潔氏)の聴講に初めて風樹文庫を訪れました。

図書館の始まりは、戦後地元の子供たちに岩波書店より寄贈された201冊の本だそうで、小さなな町の謙虚とも思われる建物のなかに、戦後の出版物が見事に所蔵されているのです。

岩波茂雄記念堂、閉架書庫部門には、



かつて、丁寧に作られた本が展示。




思わずワクワクしてしまう図書館でした。

図書館には大内兵衛先生の講演記録小冊子「大内兵衛先生と岩波書店」がおかれていました。岩波茂雄がカントの言葉「Du kannst denn di sollst」を机の上においていた小さなエピソードや、岩波書店が人間をダラクさせる本を岩波がだしたら、岩波茂雄が悲しむだろうと思う、と締め括っている10数ページのものですが、書店の創立者を語る興味深いものです。

「本」は読者側にとっては精神的、知的財産の元となる貴重な体験になりうる、従って出版側には何を提供するかが重大な責任になりうるわけですね。時代に流されず、きちんとしたものを作ろうとしている出版社は有難いと思います。

10月に岩波書店100年史が刊行されるそうです、とても楽しみになりました。

2013年3月15日

日本滞在中の運転

急遽一時帰国が決まったので、国際免許証の手続きだけは前広に始めることにしました。覚書しておきます。法律が頻繁に変わるので、いずれにせよ、その都度管轄窓口に確認というのが望ましいのですが。 

まずACI(Automobile Club d'Italia )に出向すると、必要書類は * 1 fototessera certificata in comune * 1 fototessera normale * patente * codice fiscale

プラス手続き料金、所要日数約10日だそうだ。しかし、うっかり公正写真のことは忘れていたので、市役所へ戻ることになった。

直接Motorizzazione Civile に申請すると取得日数が若干短縮され、申請手続き料金は実費のみ。本人出頭の場合は、所定の書式に記入して、写真一枚(公正写真不要)、身分証明書のコピー、免許証のコピーを添付する。また、外国人は滞在許可証のコピーも。(おそらくACIでも同様だろう。近頃イタリア国籍を取得している移民が多いせいか、あらアナタ、イタリア人じゃないの?と最後にくる。)

再び出直すことになったので、ついでに口がすべって何年間有効なんですか?と質問すると、こちらではジュネーブ条約に基づく国際免許証(一年有効)と認識しているけど、念のため日本大使館に確認してみて頂戴、と。

よくよく調べるとイタリアで発行できる国際免許は2種類あって、訪問先国によりウィーン条約に基づく免許証(3年有効)が必要な場合も有るのだそう。

さて在イタリア日本領事館では、イタリア免許証の翻訳証明を携帯することにより日本国内で運転できます、という回答。翻訳証明は在日イタリア大使館かJAFで発行されたものであること。イタリア大使館に出向できない場合は最寄のJAFで手続きせよ、と指示される。
ちなみに、成田空港にはJAFの窓口がないそうで、到着空港からレンタカーを借りるケースはいったいどうするのだろう、、、ね?

日本の警察庁のホームページを確認すれば、

外国の運転免許所持者が日本で運転する場合は、 いずれかの免許証を所持している必要があります。(道路交通法第64条、同法第107条の2)

1、日本の免許証

2、道路交通に関する条約(ジュネーブ条約)に基づく国際免許証

3、自動車等の運転に関する外国(国際免許証を発給していない国または地域であって日本と同等の水準にあると認められる免許制度を有している国または地域、現在、イタリア共和国、スイス連邦、ドイツ連邦共和国、フランス共和国、ベルギー王国及び台湾の5国及び1地域のみ。)の免許証(政令で定める者が作成した日本語による翻訳文が添付されているもに限る)

運転できる期間

1、日本の免許証;有効期間内

2、国際免許証及び外国の免許証;日本に上陸した日から1年間又は当該免許証の有効期間のいずれか短い期間(ただし、住民基本台帳に記録されているものが出国の確認又は再入国の許可等を受けて日本から出国し、3ヶ月未満のうちに帰国した場合においては、当該帰国(上陸)の日は国際免許証等による運転可能期間の起算日とはなりません。)

ということ。

日本はジュネーブ条約に署名しているから、この条約に基づく国際免許証は日本での運転が可能あると解釈。(イタリア免許証も携帯のうえ)

最近はイタリア免許証へ書き換えをしても日本の免許証が戻ってくるらしいとの噂である。(当然日本の免許は更新していかなければならない。)これはしかし、あくまでも”噂”であって、戻らないケースもあるらしい、、、とか。
 
聞く人によりそれぞれ、というのがちょっとやっかいなのだ、と相変わらずの見解、いずれにせよ申請の都度再確認が望ましい、でしょう。



2013年2月18日

”うわさ”のマカロン

お菓子(今やスィーツと云わなければ遅れていると言われそう)は私の得意分野ではないのですが、ここのマカロンは美味しかった、、、。

Bassano del Grappa にて


ウインドーディスプレイの愛らしさについつい入ってしまったパスティチェリア。
そして、”噂のマカロン”。時々いろんなところで買ってみますが、今回初めて『美味しいお菓子!!』と納得。美味しく可愛らしくできるのはかなり技術がいるそうで、、、

さて、

<走り書きイタリア語> 

pasticceria  名詞(女)

1、菓子製造技術

2、ケーキ pasticceria da té  お茶用のケーキ

3、菓子店、ケーキ屋

pasticciare 他動詞 〔io pasticcio〕

こね回す、かき回す:めちゃくちゃにする、よごす
Cosa stai pasticciando?  お前は何をいじり回しているの
Guarda come mi hai pasticciato il lavoro a maglia. ひどいじゃない。私の編み物をすっかりだいなしにしてしまって。
compito tutto pasticciato (できばえが)ひどくでたらめな宿題
 
pasticcière 名詞 (男)(女 ーa)

菓子店、ケーキ屋

pasticcino 名詞(男)

(特にお茶用の)小ケーキ、パイ菓子

pasticcio 名詞 (男)

1、パイ:(オーブンを用いる)パスタ料理
pasticcio di carne  ミートパイ
2、いいかげんな仕事
Quella traduzione è un vero pasticcio. あの翻訳は全くいいかげんだ。
3、ごたごた、混乱
cacciarsi (mettersi) nei pasticci  ごたごたに巻き込まれる
uscire dai pasticci  苦境を脱する、混乱を切り抜ける 
4、(音)パスティッチョ (複数の作曲家の作品の一部を抜き出して一つにまとめた曲)

pasticcione 名詞(男)(女ーa)

いいかげんな仕事をする人、へぼ職人;散らかす人
Sei un gran pasticcione! 君は全くへまな男だ

(小学館伊和中辞典第2版)
 

 

2013年2月12日

せむしの聖水盤

晴天の日曜は、(およそ恒例の)ヴェローナまでドライブ。

今回は、久しぶりにサンタナスタージア教会を訪問しました。13世紀建立、質素なレンガ造りの外観からは予想がつきにくいけれど、非常に美しい教会です。
 


入口に立つ二本の円柱に取りつけられている16世紀の聖水盤は、その姿から「せむしの聖水盤」と呼ばれているそうです。お隣に腰かけているシニョーレは偶然か、演出か??
 
 

ローマ教皇が健康上の理由による退位を表明され、その勇気ある決断にイタリア中が(世界中が)衝撃を受けています。私も報道番組に釘付けになりました。
重たい聖水盤を抱えているせむし像の写真を眺めながら、また昨日からの大雪も、とても偶然とは思えない、、、と動揺している週の始まりです。

2013年1月14日

寒中お見舞い申し上げます

皆さまお元気でお過ごしですか?

暖かいお正月を迎えほくそ笑み駆け回っていたところ、気も緩み再び風邪でダウンしてしておりまして、、、やっと元気回復したところで、恒例ガルダ湖方面へ車を飛ばし邪気払い!?観光客も少なく、閑散とした湖畔散策もまた好ましいものです。



湖畔の小さな教会にあるプレセーピオ。その前をちょっと動けなくなるほど見入ってしまいました。(ほぼ毎年訪れてはいるのですが、今年は特に)実際にはかなり大掛かりなランドスケープでその一部ではありますが素晴らしいものです。
新年にプレセーピオを鑑賞するのは私にとってに“初詣”に近いものかしら、心改まる良い機会でもあります。

さてご挨拶が遅れましたが、
皆さまにおかれましては幸多き一年でありますように。
今年も相変わらずよろしくお願いいたします。

2012年12月24日

Buon Natale

12月に入り、慌ただしく新たにセミナーの申込みをしてきました。
何だか探し物が見つかったような気もする楽しみな内容で、これからの暫く長い冬を越すのも苦にならなくりそう。春まで続きます。
 
またいくつかにんまりするような出来事もありまして、例えば、週末はAndrea Ferroni 率いるバイオリン協奏曲グループのコンサートに滑り込みセーフで間に合い、心温まるひとときを過ごしたこと。この方、地元では知る人ぞ知るバイオリン奏者だそうですが、関係者でない私はつい見逃しがち。今回もまた、まさに“音を楽し”ませて頂いたので、ますますこの楽器の(またはこの方の)一ファンになりそうです。
 
好きな事を楽しみながらやる、時々舵の微調整を行いながらもやはりいつもの自分に戻らなくては、としばしば思った一年でしたが、そうこうしているうちに、お陰様で修整できているものでした、、、
 
皆さま、良いクリスマスを!
 
 
 
Buon Natale!
 
そして良いお年をお迎え下さいませ。
 

2012年11月28日

おぉ!信州人の絵画展 in Conegliano

在コネリアーノの『おぉ!信州人』仲間、新開さんの個展が24日から一週間開催されています。


とき :11月24日から12月1日 9時~12時、15時~18時

ところ :Spaziocutura di Artestoria - via Madonna 2-31015 Conegliano (TV)


新開さんからお知らせメールが届いた翌日、テレビ局から放送日の録画DVDも到着。放送当日の日本の知人友人の反応は結構なもので、その反応の大きさにちょっと驚いてしまったくらい。近しい友人からも、私がイタリアに居ても日本に居る時のように、肩肘も張らずに自然でいるというところがとてもよかったと、ちょっとくすぐったくなるくらい興奮して言われたので、思わず期待してしまいました。

まあ自分でも常々、暮らす場所が変ったくらいで、特に日本にいる誰かと全く違う生活をしているわけではなく、むしろ、言葉や生活習慣の違いこそあれ、必要以上に苦しんだりあるいは逆に崇めたりしないほうがいいとさえ思っているところはありますが。(これはちょっと長く暮らしているからこそ感ずることかも。)

夏の一番暑い盛りに取材に来られたスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした!DVDはこれからゆっくり鑑賞するとして、我が街トレントの印象が良好だったことを祈るばかり。

何はともあれ、しわがれたこの声を何とかして、コネリアーノまで駆けつけ祝福してさし上げたい気持ちヤマヤマです。



2012年11月25日

エチオピア支援チャリティディナー

友人の誘いで、エチオピア支援のためのチャリティ夕食会に行ってきました。

とても無知でお恥ずかしながら、私にとってアフリカ大陸への知識は非常にあやしげなもので、トレント大学の学生たちの中に、数年前まで留学生は肌のアサ黒いアジア系が占めていたのが、近頃真黒なアフリカ系が増えていることと、利用するバス車内でも、意外と小柄でおとなしい口調でひそひそ話をしている学生もいることが、ちょっと珍しいと観察している程度なものです。

あまり頻繁に経験できないかもしれない夕食会だったので、覚書しておきます。

 
お皿に乗せているのはテフという粉から作るクレープ状のもの、『インジェラ』というのだそうですが、これに肉や野菜の惣菜を乗せて食する『ワット』がメニューでした。


この日のお惣菜は、キャベツとニンジンのカレー味煮込み、白いご飯(炊き方は日本風)、肉煮込み、ひら豆の煮込み(唐辛子入り?とカレー風味)、ホウレン草、野菜ピラフ、パン2種類(白、カレー風味)。少々欲張ったかな。インジェラをちぎって、惣菜を巻いて手で食べるんですって。



だから、配膳の一番最初には、手洗い係の方もいました。もちろんこの日はフォークもナイフもありましたが、手で食べるのが伝統、現在もこの習慣だそうです。

そして、エチオピアはコーヒーの原産地。
食後に、お香をたきながら、七輪のようなもので豆を炒るところから始まる、長い長い儀式をお披露目してくれました。甘いポップコーンが苦ーいコーヒーの同伴お菓子なんだそうです。



お土産にはコーヒー豆を頂きました。炒るのにどのくらい時間がかかるのだろうか、そのうち試して入れてみよう。

こういう時はカメラを持参すべきだと大いに反省。(画像が悪いのはご勘弁を)
珍しい良い経験でしたが、風邪気味プラス辛い料理だったせいか、ちょっとのどを痛めたのは計算外、、、だったかも。翌日声が出ないというおまけ付きです。





2012年11月20日

近況、良きにつけ悪しきにつけ

暫くコースに通っていたせいもあるが、秋になりにわかに忙しく10月は飛ぶように過ぎ11月、世間ではすっかりクリスマス準備が着々と進んでいる様子。時間を上手に使わないと、大事なことを遣り残して悔やむ、ということにもなりかねない、気をつけようと思うこのごろ。

さてブログ『アサの四方山話』を書き始める前に一度HP作成のコースに通ったことがある。ほぼ公開寸前まで構築したころ、CSSという便利な仕組みが最も主流になりつつありと最後のほうで一時間ほど受講、もう再構築する気力もなくなりHPは下書きとして保留となり、ブログに転向。

書くこと読むこと、考えることが習性で、友人知人ひとりひとりに手紙を書きまくっていた私には(余程時間もあるということも)、覚書と一斉に伝達ができる都合がいい手段でもあるし。

今年の春、FSE の資金援助による2007年から始まった県のスキルアップ養成講座参加クーポン『Buoni Formativi』が再開、数年前のリクエストが受領されましたと連絡をもらい、Web の活用について学び直せそうなWeb Marketing のコースを選択する。

催行が決まったのが9月半ば。毎回長時間の聴講は時に睡魔に襲われながらも、本来の目的だったサイトアップへの勢いがついて意義のあるものだった。

なかでもFSEによる労働基準法の講義は興味深かった。当然のことだが、弱者が強者と同等であるために法律(規律)が存在することなどは、ときどき思い返すべきだと思うのだ。

残念ながら、市民教育・文化の基礎の時間は短縮された。(その代わり労働安全保障を学ぶことになる。)きっと宗教も政治経済も異なると思われる外国人若干2名(私を含む)の参加中で、イタリア国民としての道徳教育するのは避けたに違いないと勝手な解釈しているが、実はもっとも聴講したかった時間のひとつ。

経験から、イタリア人は権利を主張するのがかなり得意な民族だと思っているが、果たしてそれに見合う義務を遂行しているかどうかという疑問も多い。また異国で暮らす外国人も、権利を知ることだけでなく、義務を果たす意識、共生するための互いの最低限のルール、文化の知識などは心得るべきではないだろうか。 

終了書の代わりでしょう?超軽量小型のノートパソコンを頂きました。
おかげ様で、ネット活用はもっともっと身近になり、方法も研究する必要がありそう。そしてあまりの情報量に引き込まれすぎないよう充分注意しなければ。既に肩を壊した経験あるし。(マウスが原因と思われる)

トレンティーノ生活応援サイト『早々草々トレンティーノ』(ベータ版 www.sorsotrentino.it)も宜しくお願いしますね。




2012年11月4日

Maki-sushi シチリア風 by Lidia

 
 
「MondoPentola」のボランティアで知り合ったLidiaが、 私も巻き寿司を作ってみましたと送ってくれた写真です。“ともかく作るのが面白かった”とのコメントつき。

海苔巻きだけじゃなく、裏巻きにも挑戦してるのがスゴイ。プレゼンテーションがイタリアン、形が多様というのも対和風で“イイネ!”です。

 

2012年10月30日

10月!初雪と

10月最終日曜日、一足もふた足も早い初雪となりました。Bruuuuuuu
冬時間に合わせたかの如くです。
 
 


先日ボランティアで「MondoPentola」の前菜のひとつに提供した太(中)巻き寿司、作ることを大いに楽しめた体験です。

ギリギリになって『事の重大さに不安が募る』ということも多々あるので、不安に押しつぶされないことを心がけ、また友人の「気合い?」の一言に勇気つけられたものの、前日に厚焼き卵を作るというところからちょっと緊張はしましたが。

味と時間を目安のために2本ほど練習すると、我ながら思わず手際良く、何本もやれば最後のほうはかなり上手くなるはずに違いないと、かなり楽天的に当日に臨んだ結果、80人分(気持ちの)余裕を持ってなんとか無事こなせたのでした。

どうやら、配膳の子たちが前菜のお皿を持っていく度に、説明を求められたらしい。改めて巻き寿司が“異なるもの”で“何これっ?”て具合に興味をそそる、気を引くものなのだ、と認識する。食べてみると、意外と味はデリケートだから舌も驚かない(私が想像するに。でも海苔はどうだったのかしら)、ちょっとした話のタネにはもってこいだったのではないかな。

好みはそれぞれだから気に入ったかどうかは別にして、見て食べて、紙も食べていいの?などと些細な興味を持ってくれたことが一番、私的には大満足である。いきなり複雑な紹介をするより、日本を印象つける「近道」ではないかなと思うのだ。

そして特筆すべき、今回のセコンド「牛肉の煮込みアラブ風」-Stufato di manzo con salse alle albicocche e alle prugne はカレー・サフラン・生姜などの香草と一緒にじっくり煮込んだ牛肉がフルーツの甘みと良く合ってかなり好ましい一品でした。また前菜の「アラブ風包み揚げ」-Sambus di carne speziataはほぼ春巻き、またはピロシキに近いことで、遠くて近い食の世界を発見。教訓、何事も食わず嫌いは禁物である。(昔昔よ~くお説教されました。)

近日中に各レシピが フェースブックに掲載されるそう、楽しみです。巻き寿司はフォトジェニックですからね。

2012年10月19日

(一般)イタリア人のための Maki-sushi

5年ほど前、在住外国人文化を知るイベントの一環「世界のお茶」シリーズで、”日本茶”を紹介することになった、そのときからのお付き合いの国際文化交流ボランティア団体(あんパン試食の)なのであるが。

今回は夕食会の準備会議に(ほぼ手違いで)参加したら、話の流れで、思わず前菜のひとつとして巻き寿司を作ることとなった。

夕食のメニューはメインがアラブ料理、プリモと前菜にイタリア南部と北部、そこに一口の巻き寿司(最近、寿司はオシャレの代表みたいになっている)という具合。

飲み物に水、ワイン、ミント・ティー(、、、)。そこで、緑茶を追加で提案したら、即認可。
近年の健康ブームが拍車をかけて、緑茶もまた、イタリア生活のなかにかなり浸透してきているのである。でも売っているペットボトルのグリーン・ティーは、出がらしの緑茶に砂糖を入れたようなもの、ティーパックは、お湯に緑または茶色に変色するだけのもの。そこで、グリーン・ティーは日本のもの “D.O.C(産地呼称)”を提供するつもり。
今までなら、日本食を異国料理と一緒に並べる提案は、その味の遠さに断っていたが、何回も打診されていたこともあり、また今回は外国文化を理解しようという気持ちはあっても、日本に特に興味を持っているわけではない、(日本も極東という程度の知識でしょう、私たちがアラブ圏の全ての国を知らないように)そういう層にまず食から親近感を持ってもらう、というのも面白いのではないかと引き受けた。 

それに、料理は私の得意分野ではないが、4年間代表を勤めていた日本文化交流会での、『家で寿司を作ろう教室』や会員同士の交流昼食会の企画コーディネート経験で、ある程度のコツもわかるようになり、度胸だけはつくもの。(全てが練習になり、苦手だったものも次第に上手く形にはなっていくものだ。)

それより、幼少時代は巻き寿司は買うものでなく家で巻くもので、炊きたての白いご飯にすし酢を混ぜる時、団扇であおぐのが常に子供たちで交代の役割だった。なぜかこれだけはかよ~く覚えていて、お客様が来るときの思い出みたいになっている。考えたら、私の一番身近だったもので、昔昔ごく近くで見ているのだから、出来ないことはないだろう、というのが母の考え。

一方、我が家のホームパーティでも、友人たちも私のスペシャルだと(勘違いして)期待し、好んでもらっているもののひとつ。
でも私が用意するお寿司は、変わったものを好まない家族に合わせて、生魚は使わないし、食卓に並ぶイタリアンの邪魔にならない味にしないと、後先の食事や、ワインが台無しになるから和風であって、日本そのものではない。食に関しては私自身が、あまり斬新なものは苦手なので、巻くネタはいつもきまりきったもの、ほぼイタリア人の口に合うように、謙虚に日本の味をアピールする。
案の定、ひとりのボランティア女性から、私自身はむしろ鮮魚が好きなほうでお寿司も大好きだけど、生の魚を使うは衛生上問題ないでしょうか?という恐る恐るの質問メールが届いた。
ここのところの寿司ブームで、中心地に“寿司を出す中華レストラン”が増え、手軽にランチタイム食べ放題に行く若者も多いらしいし、スーパーでパックが売られるようになったから、およそ寿司イコール生魚を食べるらしい、というイメージが出来ているのだろう。
私は日本人のステレオタイプじゃないらしく、生魚も苦手なうえ、特に山岳地方トレントは海水魚を食べる習慣がないから、下ろす技術はどうか?とか余計なことまで想像して躊躇してしまう口だから、気持ちは多いにわかるのだ。
そこで、私の事情と、野菜・卵焼き・スモークサーモンやツナ缶を巻いたお寿司の写真付きで、見た目もいいし、一口サイズで食べやすいわよ、と回答しておいた。
かどうかはしらないが、夕食の予約が急に増えたので、少人数のつもりがもう少し大勢のために寿司を巻くことになりそう。

2012年10月18日

あんパン in Italia

様々な理由で、昨年で日本文化交流会からは引退したが、もともと県内在住日本人のために発足したことが時に役立っていることもあると思うことも。そのひとつは、他からも見つけやすく、異国に住む日本人同士の繋がりを辿る小さなきっかけになっていること。




先日は、隣県ボルツァーノ在住の女性から、ふわふわの柔らかい日本のあんパンが食べたくなってホームメードしています、というメールがリストと一緒に回ってきた。

私自身は甘味が苦手だが、ほとんどの老若男女イタリア人は甘いお菓子に目がないし、特に、結構流行りに敏感、最近ブームの健康志向で、azuki という自然食品店で売ってる“豆“に絶対(トレント人)は反応するに違いないと、早速注文、ブッフェを企画中のボランティア団体で試食してもらおうと事務所に持っていく。

パンというより、お菓子と紹介。その反応は、ふわふわのパンは子供のおやつのミルクパンを思わせる味、餡子が程良く甘く、重たすぎず、でも満腹感がある、と味を絶賛、美味しいと。

今回私が注文したのがミニサイズで、日本のあんパンよりずっと小さいので、ほぼ一口が二口で食べられる、大人にはこれがちょうど良いと思うのだ。思わず贅沢な餡入りに、こちらのミニクラッフェンよりイケルと思ってしまった。

Ritaは朝食にちょうど良いとの意見で、確かに忙しい朝にコーヒーとビスケットをつまんで仕事に出かける、スリムな彼女のイタリア式朝食のビスケットよりはいいかも。むしろ、ビスケットをミルクにつけて柔らかくして食べるくらいだから、柔らかいほうが食べやすいってことじゃないの?!

パンのお礼とともにイタリア人の感想を送ると、前回は上出来作品だったそうで、この反応はますます嬉しかった様子。彼女の住むお隣のボルツァーノ県はイタリアというよりもドイツ系、ご主人のお友達などには、餡は栗の味と似通っていることで、とても親しみやすいのだそう。成るほど!

そういえば、日本からの土産としてこちらの家族に時々栗菓子を買ってくる時も、あまり違和感なく食後のお菓子と化しているものね。

日本代表の一品として、次のブッフェに提供させてもらえるかどうかは、会議での検討してもらうとして、お寿司の次は『餡子』『azuki』というブームになったら愉快、と密かに期待しているのだけれど。