2012年10月18日

あんパン in Italia

様々な理由で、昨年で日本文化交流会からは引退したが、もともと県内在住日本人のために発足したことが時に役立っていることもあると思うことも。そのひとつは、他からも見つけやすく、異国に住む日本人同士の繋がりを辿る小さなきっかけになっていること。




先日は、隣県ボルツァーノ在住の女性から、ふわふわの柔らかい日本のあんパンが食べたくなってホームメードしています、というメールがリストと一緒に回ってきた。

私自身は甘味が苦手だが、ほとんどの老若男女イタリア人は甘いお菓子に目がないし、特に、結構流行りに敏感、最近ブームの健康志向で、azuki という自然食品店で売ってる“豆“に絶対(トレント人)は反応するに違いないと、早速注文、ブッフェを企画中のボランティア団体で試食してもらおうと事務所に持っていく。

パンというより、お菓子と紹介。その反応は、ふわふわのパンは子供のおやつのミルクパンを思わせる味、餡子が程良く甘く、重たすぎず、でも満腹感がある、と味を絶賛、美味しいと。

今回私が注文したのがミニサイズで、日本のあんパンよりずっと小さいので、ほぼ一口が二口で食べられる、大人にはこれがちょうど良いと思うのだ。思わず贅沢な餡入りに、こちらのミニクラッフェンよりイケルと思ってしまった。

Ritaは朝食にちょうど良いとの意見で、確かに忙しい朝にコーヒーとビスケットをつまんで仕事に出かける、スリムな彼女のイタリア式朝食のビスケットよりはいいかも。むしろ、ビスケットをミルクにつけて柔らかくして食べるくらいだから、柔らかいほうが食べやすいってことじゃないの?!

パンのお礼とともにイタリア人の感想を送ると、前回は上出来作品だったそうで、この反応はますます嬉しかった様子。彼女の住むお隣のボルツァーノ県はイタリアというよりもドイツ系、ご主人のお友達などには、餡は栗の味と似通っていることで、とても親しみやすいのだそう。成るほど!

そういえば、日本からの土産としてこちらの家族に時々栗菓子を買ってくる時も、あまり違和感なく食後のお菓子と化しているものね。

日本代表の一品として、次のブッフェに提供させてもらえるかどうかは、会議での検討してもらうとして、お寿司の次は『餡子』『azuki』というブームになったら愉快、と密かに期待しているのだけれど。



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