2016年9月19日

帰国便覚書 #羽田発着 #バスタ新宿




毎回帰国のたびに新しくなる「東京」(どちらかというと「TOKYO, JAPAN」という感覚なんだけれど。)、その変化の著しさに驚くばかりである。(大抵は便利に変わっていく)時に東京は素通りの場合も毎度様子が変わっていて、毎度迷うばかり。
今回のポジティブな考察は、新宿バスターミナルの開設によって、新宿から羽田空港への移動がかなりシンプルで便利になったこと。

近年は羽田空港を利用という選択もあるが、長いこと成田空港発着で渡航してきたので、ともかく不慣れであるという先入観がある。小さくともトロリーをずるずる引きずって都内で電車を乗り換えるのは何だか気がひける、とか、リムジンバスというのもラッシュアワーならどうしようとか、駅構内の人混みに圧倒されないだろうとか、云々。

さて帰路は新宿から空港間は乗り換えなしのリムジンバスを利用する。 前回は新宿駅に着いてから、地下やらショッピングモールをうろうろして漸くバス乗り場までたどり着いた記憶があるので、今回はこのうろうろを避けるために、エスカレーターで移動できる出口「南口」へ直行。まあそこまで行けばなんとかなるさ、なんて結構楽観的に外へ出ると、なんと目の前にバスターミナルの案内がある。「バスタ新宿」というのだそうです。

なぜ今までなかったのだろうと不思議なくらいだが、中遠距離バス発着所が一箇所にまとまったらしく、行き先別の乗車案内(空港のバスターミナル並みです)、乗車場所、切符売り場、待合室などがあるべくしてある。なんといってもJR駅に隣接、場所が見つけやすいのはかなりありがたかった。切符購入してから間もなく空港行きバスに乗車。

ラッシュ時間にもかかわらず程なく空港へ到着。ちなみにリムジンバスは第二ターミナル、第一ターミナルを経て最後に国際線ターミナルへ到着。

台風が来るかもしれないと周りからも、(本人も)懸念されていたから、かなり余裕を持って空港へ。まあ雨の心配はなし、空港でも欠航の心配で困惑している様子もなし。
おかげで空港の土産物屋をゆっくり散策し、これからの長旅を思いながら、まずコーヒー一服。

宅配で送っておいたしてスーツケースをピックアップしてチェックイン。予めオンラインで済ませておいたので、預託荷物を預けるのみ。ここまでは皆にこやかで親切だなぁ、なんて日本流サービスを満喫。

出国前、空港ビルのレストランや、最後のお土産物を探すにあたっては、コンパクトに一箇所にまとまっているから、成田空港に比べてずっと充実している印象を受ける。(あくまでも個人的見解)ただし早すぎる出国は退屈かもしれないので、あしからず。

フランクフルト乗継は、前回同様スムーズ。到着後、乗継便案内が日本語で表示されているので、電光掲示板で探しにくい場合でも乗継ゲート、つまりどちら方面に進むべきががわかりやすい。ただし空港は広い、ということをお忘れなく。そして入国と手荷物検査はシビアである。(御尤も)

フライトについて追記。
今回はヴェネチアを夕方発ちミュンヘン経由羽田空港、帰国便も羽田発深夜便という長距離線は全日空とルフトハンザ航空の共同運行便フライトを利用、ドイツからヴェネチア間はルフトハンザ航空を利用。
初めて深夜便を利用したが、なかなか理にかなった時間帯である、これが。
つまり、今まで利用していた欧州行き午前出発便では、およそ12時間の飛行時間が日中ということもあって、食事とビデオ鑑賞などでくつろぐ程度、機内でうまく睡眠できないこともあったが、深夜出発の場合、食事後ちょうどいい具合に睡魔が襲い、到着した頃起床するというふうに、自然に現地時間にシフトするのだ。
出発後、軽食サンドイッチが出て就寝、起床時間に合わせてたっぷりの朝食、というように、現地到着して1日目が始まるというような。
尚、帰国便のドイツ発時も深夜で到着が日本時間の午後。長い1日を終えて疲労のため就寝、となり到着日から日本時間に合っていった。疲れが少ないのである。

確かにエコノミーの寝心地は十分良いとも言えないが、比較的広めのシート。(相変わらずエコノミークラスで旅行している身分である。苦笑)最初はぐずぐずしているが、時間が時間だけに必ず”寝てしまう”のではないか、と思う。

というわけで、次回から帰国便を選択する上で、羽田発着便も考慮に入れようと思った次第である。何はともあれ無事到着。

相変わらず帰省中はお騒がせしました。お世話になった方々、忙しい中いろいろありがとう。


2016年3月23日

映画「ハーフェズ ペルシャの詩(うた)」 (07 イラン・日) 予告編 




21日「ペルシャの正月」参加してきました。 BOOKIQUE 於

ハーフェズはイランの14世紀詩人。夥しい数の叙情詩は時代を超えて語り継がれ、現在でも聖なる存在として人々の生活に深く根づいているそうだ。

ちょうど終了したばかりの朗読会の課題で、「ペルシャ正月」の夜(SocioCinema とIl Gioco degli Specchi との共同企画イベント)ハーフェズの詩を読むことになりました。
ペルシャ正月には、家族親族などが詩集を読み合い叙情を分かち合うという習慣があるそうで、本来ならば、まず気持ちを整えてから詩集を開け、その時に開いたページを詩集を読むというところを、イベントため若干簡略、ペルシャ語を彼らが読み、イタリア語対訳を朗読するというもの。

ところが彼の叙情時というのが結構難解。翻訳だからか、文化の違いからなのか。私の場合は更に、ペルシャ語からイタリア語、イタリア語から日本語という3過程もあることで。

察した講師が特別に、短いけれど美しい一文を読むことで了承してくれました。正月にもっとも重要なのは、好きな詩を詠み味わうとことよ、とはイラン人知人。
載せておきます。

Ero Perso 
Ero perso con lo sguardo verso il mare
ero perso con lo sguardo nell'orizzonte   
tutto e  tutto appariva come  uguale ; 
poi ho scoperto una rosa in un angolo  di  mondo,
ho scoperto i suoi colori e la sua disperazione   
di essere imprigionata fra  le  spine   
non l'ho colta ma l'ho protetta con  le mie mani,   
non l'ho colta ma con lei ho condiviso il profumo e le spine, tutte quante.

詩人のことを調べている時に、「ハーフェズ、ペルシャの詩」というイランと日本との共作映画を発見。偶然にもこの詩人のことを扱っています。そのうち観る機会もあるかも。

原語朗読は詩というより歌に近いリズム。イラン人知人曰く、形にしにくい細かな感情?を詠み味わうというようなところが、日本文化と通ずるところがあるとか。ちなみに映画を撮っている彼女、小津安二郎の世界がとてもよく心に染みるそうだ。

「ハーフェズ」と「イタリア語での朗読」はまさに新春にふさわしい、私にとっては新しい出会い、しかも生ギター(おそらく民族楽器だった)をバックに朗読!!とても良い気分に浸らせてもらえた夕べだった。
帰路に輝く月が輝いて見えたのは偶然とも思えない、、、








2016年3月2日

お雛様

とても愛らしいので我が家でも飾ります。


和紙で丁寧に作られてて、ミニミニでも凛々しいい御姿。



何年か前に研究留学されてたTさんからお土産で頂いたお雛様。
今頃いつも彼女を思い出します、お元気かしら、、、?

2016年2月28日

The Revenant  レヴェナント:蘇りし者



観てきました。(オスカーで賑わっているけど、いいかしら)
話題のディカプリオ主演、”過酷”サバイバル映画。
あまりに過酷、残酷で思わず 何度も「ギャッ」(こういう音が相応しいのでは?)と。

ヒュー・グラス(デカプリオ)は幸運にも命をとりとめたけれど、熊に襲われるシーンがある。後席のシニョーラは、”熊を殺さないで!”と悠長につぶやいていたが、実際母熊はかなり体も大きく凶暴だった。そういえば、近年トレンティーノの山で熊に襲われる事件が続発。動物愛護協会もトレント人一体になって、他の問題をさておき”熊を守ろう”という傾向になったっけ。野生熊は凶暴で危険である。アニメに登場するような愛らしい熊さんが殺されるのを見て可哀想、というのは違うのじゃないかな?

何より最も残酷残虐なのは人間側。そして生き抜くという強い信念も持ち合わせているらしい。現代社会では”虫も殺さない”のが常識のようだけれど、それ以外の「欲」よりもっと究極にあるもの「生存」に対する執着がより強い。強いことによって生き抜いていくのだ。もっとも、何事もそうだけど、明確な目的がある方が達成しやすい。
でも「生きる」のは運にも大いに関係があると思う。

また「自然」は人間には支配することも出来ない、もっと違う世界のもので、時にどんな武器も役立たないと思わせるようなこともある。攻めるのは無理、守るのみって意味です。

ディカプリオのパフォーマンスが見もの、とどこかの批評で読んだが。確かにその通り。この俳優、なぜか出演する映画どれも狂人じみているところがあるが、今回もそうだった。個人的にどうしても好きになれない俳優なんだけど。(ファンの皆さまごめんなさい)

気の弱い人にはお勧めできません。
でも、自然の映像が素晴らしい、これは特筆しておきます。


2016年1月21日

Sopravvissuto - The martian オデッセイ

かなり興味深く鑑賞したので覚書。




ストーリーは《ウィキペディア》より
オデッセイ』(原題: The Martian)は、2015年アメリカ合衆国SF映画である。アンディ・ウィアーの小説『火星の人英語版』(2011年出版)を原作としている。監督はリドリー・スコット、主演はマット・デイモンが務める。火星に一人置き去りにされた宇宙飛行士の生存をかけた孤独な奮闘と、彼を救いだそうとする周囲の努力を描く。
サイエンス・ファンタジー映画、STAR WARS に続いて今年2作観ましたが、断然こちらが面白い。もちろん個人の好み。