21日「ペルシャの正月」参加してきました。 BOOKIQUE 於
ハーフェズはイランの14世紀詩人。夥しい数の叙情詩は時代を超えて語り継がれ、現在でも聖なる存在として人々の生活に深く根づいているそうだ。
ちょうど終了したばかりの朗読会の課題で、「ペルシャ正月」の夜(SocioCinema とIl Gioco degli Specchi との共同企画イベント)ハーフェズの詩を読むことになりました。
ペルシャ正月には、家族親族などが詩集を読み合い叙情を分かち合うという習慣があるそうで、本来ならば、まず気持ちを整えてから詩集を開け、その時に開いたページを詩集を読むというところを、イベントため若干簡略、ペルシャ語を彼らが読み、イタリア語対訳を朗読するというもの。
ところが彼の叙情時というのが結構難解。翻訳だからか、文化の違いからなのか。私の場合は更に、ペルシャ語からイタリア語、イタリア語から日本語という3過程もあることで。
察した講師が特別に、短いけれど美しい一文を読むことで了承してくれました。正月にもっとも重要なのは、好きな詩を詠み味わうとことよ、とはイラン人知人。
載せておきます。
Ero Perso
Ero perso con lo sguardo verso il mare
ero perso con lo sguardo nell'orizzonte
tutto e tutto appariva come uguale ;
poi ho scoperto una rosa in un angolo di mondo,
ho scoperto i suoi colori e la sua disperazione
di essere imprigionata fra le spine
non l'ho colta ma l'ho protetta con le mie mani,
non l'ho colta ma con lei ho condiviso il profumo e le spine, tutte quante.
詩人のことを調べている時に、「ハーフェズ、ペルシャの詩」というイランと日本との共作映画を発見。偶然にもこの詩人のことを扱っています。そのうち観る機会もあるかも。
原語朗読は詩というより歌に近いリズム。イラン人知人曰く、形にしにくい細かな感情?を詠み味わうというようなところが、日本文化と通ずるところがあるとか。ちなみに映画を撮っている彼女、小津安二郎の世界がとてもよく心に染みるそうだ。
「ハーフェズ」と「イタリア語での朗読」はまさに新春にふさわしい、私にとっては新しい出会い、しかも生ギター(おそらく民族楽器だった)をバックに朗読!!とても良い気分に浸らせてもらえた夕べだった。
帰路に輝く月が輝いて見えたのは偶然とも思えない、、、
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