2016年2月28日
The Revenant レヴェナント:蘇りし者
観てきました。(オスカーで賑わっているけど、いいかしら)
話題のディカプリオ主演、”過酷”サバイバル映画。
あまりに過酷、残酷で思わず 何度も「ギャッ」(こういう音が相応しいのでは?)と。
ヒュー・グラス(デカプリオ)は幸運にも命をとりとめたけれど、熊に襲われるシーンがある。後席のシニョーラは、”熊を殺さないで!”と悠長につぶやいていたが、実際母熊はかなり体も大きく凶暴だった。そういえば、近年トレンティーノの山で熊に襲われる事件が続発。動物愛護協会もトレント人一体になって、他の問題をさておき”熊を守ろう”という傾向になったっけ。野生熊は凶暴で危険である。アニメに登場するような愛らしい熊さんが殺されるのを見て可哀想、というのは違うのじゃないかな?
何より最も残酷残虐なのは人間側。そして生き抜くという強い信念も持ち合わせているらしい。現代社会では”虫も殺さない”のが常識のようだけれど、それ以外の「欲」よりもっと究極にあるもの「生存」に対する執着がより強い。強いことによって生き抜いていくのだ。もっとも、何事もそうだけど、明確な目的がある方が達成しやすい。
でも「生きる」のは運にも大いに関係があると思う。
また「自然」は人間には支配することも出来ない、もっと違う世界のもので、時にどんな武器も役立たないと思わせるようなこともある。攻めるのは無理、守るのみって意味です。
ディカプリオのパフォーマンスが見もの、とどこかの批評で読んだが。確かにその通り。この俳優、なぜか出演する映画どれも狂人じみているところがあるが、今回もそうだった。個人的にどうしても好きになれない俳優なんだけど。(ファンの皆さまごめんなさい)
気の弱い人にはお勧めできません。
でも、自然の映像が素晴らしい、これは特筆しておきます。
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