2011年6月29日

ガルダ湖のレモン

ドライブがてら頻繁に訪れるリモーネ(Limone sul Garda)。湖に沿ってレモンの栽培園が段々畑にたくさん設けられています。

リモーネの名前は元来ラテン語で"国境" に由来すると言われています。実際土地柄、孤立されていた年月が長く、ガルダ湖西岸道路の完成により(1932年)漸く自由に往来できるようになり、北欧諸国の観光客の流入が始まったんですって。

柑橘類は中国、インド方面が発祥の地で、ヨーロッパに輸入されたのは約1000年頃だそう。イタリアにはイスラム文化の影響で、シチリア島に到着したのが始まり、だというのが一部の研究家の説。
リモンチェッロ(リモンチーノ)は南部イタリア産ばかりではありません。

ガルダ湖のドライレモン各種。Zitrone とはドイツ語でレモン。ガルダ湖のどの村も殊にドイツ人に大人気。さすがサービス体制整ってます。

2011年6月16日

走るサラリーマン

季節も随分よくなってきたので、週末のヴェローナは観光客が溢れています。

今年多いのは何と言っても、断然中国人観光客グループ。ついでにドイツ語、ロシア語とメインストリートは外国語が飛び交っていて、珍しく高校生らしきイタリア語グループにもすれ違った時に、通り過ぎる間イタリア人かどうかを観察してしまった。

ともかく『ツーリスト』って楽しそうでいいな~とその頃が少し懐かしい。でも観光地へ行くと、大概観光客と同様に丁寧に扱われるので、好ましくあしげく通っています。




逆光で正面から撮れなかったのが残念。

この”サラリーマン”ミラノのドゥオモ辺りに居たような。ちょっと難しい状態で静止してるのが可笑しいのと、風になびいているネクタイや背広がリアルで感心、感心。踵だけでバランスとるのも大変そう、と思うが、時々は近づいてくる子供達と一緒に写真とるためにポーズも変えてるのね。




2011年6月7日

Il VITTORIALE

D'Annunzio のことを知ったのは、ペルージャ時代。
近代文学の先生が「ダヌンツォ研究家」だったせいで、講義が他のどの小説家の話をするときよりより熱が入り、生徒のひとりの私もおかげで興味津々、一言も漏らさずに聞き耳を立てて講習を受けていた。

だからあれから、時折 ダヌンツィオが関わった場所、作品にいくつか遭遇するときに一段と有名でエピソードがたっぷりあるこの方についてますます興味が湧いていました。
アンテナ張り巡らしておくと、引っかかる時がある、のですね。

さて、過去 Il VITTORIALE に出かけたものの、引き返したこと2回、しかし5月始め3回目の正直で、漸く入場出来ました(笑)


「Casa D'Annunzio(ダヌンツィオの家) 」の見学は所用約15分~20分。予約要、しかも入場にあたりバッグ等の持ち込み一切禁止、当然のことながら写真撮影禁止、入場人員10人までとなかなか厳しい。でも、彼のポリシー、美意識のことを尊重するならば、逆に当然だったかも、と充実した時間に大満足、また入場料の高さにもうなずけます。

「Museo "D'Annunzio Segreto"」はファンタスティック。ダヌンツィオの靴、部屋着の洗練された趣味には脱帽。靴なんて、今のイタリアンモーダも比ではない、時代を考慮するとかなり斬新なのです。
至る所に私の好みと一致するものが散らばっていて、庭園内散歩中もワクワクし通し、隅々まで見落としのないよう、十分時間をかけてたっぷり楽しみました。

文学の先生の語り口が熱くなっていた訳を妙に納得。好奇心が夥しく旺盛、そして明白な好みがあるというのは”魅力的”。 当時、当然のことながら女性にも大人気だったそう。(彼が女性好きだったのか?)同じ時代に生まれていたら、取り巻きの遠い遠いところのひとり、になりたかったに違いないと思うほどです。

Fondazione "IL VITTORIALE DEGLI ITALIANI"
25083 Gardone Rriviera (BS) - Italy
tel. +39 0365 296511 - Fax +39 0365 296512
http://www.vittorilae.it



ガルダ湖方面を観光する機会がある方、是非とも足をお運び下さいませ。