2011年6月7日

Il VITTORIALE

D'Annunzio のことを知ったのは、ペルージャ時代。
近代文学の先生が「ダヌンツォ研究家」だったせいで、講義が他のどの小説家の話をするときよりより熱が入り、生徒のひとりの私もおかげで興味津々、一言も漏らさずに聞き耳を立てて講習を受けていた。

だからあれから、時折 ダヌンツィオが関わった場所、作品にいくつか遭遇するときに一段と有名でエピソードがたっぷりあるこの方についてますます興味が湧いていました。
アンテナ張り巡らしておくと、引っかかる時がある、のですね。

さて、過去 Il VITTORIALE に出かけたものの、引き返したこと2回、しかし5月始め3回目の正直で、漸く入場出来ました(笑)


「Casa D'Annunzio(ダヌンツィオの家) 」の見学は所用約15分~20分。予約要、しかも入場にあたりバッグ等の持ち込み一切禁止、当然のことながら写真撮影禁止、入場人員10人までとなかなか厳しい。でも、彼のポリシー、美意識のことを尊重するならば、逆に当然だったかも、と充実した時間に大満足、また入場料の高さにもうなずけます。

「Museo "D'Annunzio Segreto"」はファンタスティック。ダヌンツィオの靴、部屋着の洗練された趣味には脱帽。靴なんて、今のイタリアンモーダも比ではない、時代を考慮するとかなり斬新なのです。
至る所に私の好みと一致するものが散らばっていて、庭園内散歩中もワクワクし通し、隅々まで見落としのないよう、十分時間をかけてたっぷり楽しみました。

文学の先生の語り口が熱くなっていた訳を妙に納得。好奇心が夥しく旺盛、そして明白な好みがあるというのは”魅力的”。 当時、当然のことながら女性にも大人気だったそう。(彼が女性好きだったのか?)同じ時代に生まれていたら、取り巻きの遠い遠いところのひとり、になりたかったに違いないと思うほどです。

Fondazione "IL VITTORIALE DEGLI ITALIANI"
25083 Gardone Rriviera (BS) - Italy
tel. +39 0365 296511 - Fax +39 0365 296512
http://www.vittorilae.it



ガルダ湖方面を観光する機会がある方、是非とも足をお運び下さいませ。

0 件のコメント: