2009年6月30日
ミラノ大聖堂
早いもので旅券の更新時期になり、領事館へ出頭することになりました。
地方在住者には当日発給という計らいをしてくれます。その際には領事館に事前に連絡をして、当日は11時ころまでに出頭、午後3時か4時ころ受領が可能。ミラノ行きは一日で済み、待っている間に昼食とチェントロ散策できるわけです。
長い間修復中だった大聖堂のファサード、ひさしぶりに満喫しました。
ちなみに旅券は近年始まったICチップ内臓のごわごわしたもの、使用保管についても指示されているのでちょっと扱いに不安になってくる。また顔写真について細かな規制があり、領事館推薦の写真屋で撮影するものの、髪が眉にかからないようにくれぐれも注意され、旅券の出来上がりは「顔写真」付きに。(ま、仕方ないか)
なんとこの日領事館近くで偶然ヴェネト在住のろんまさんにばったり。地方在住同志なのに、こういうこともあるんですね、、少々の時間を一緒に過ごして大聖堂の前で記念撮影。お互いに『元気』が確認できて嬉しかった日でした。
2009年6月13日
ダンテの説教
5月中旬からインフルエンザにかかり高熱がでて、その後激しい咳が続くという体調不良と葛藤していました。というとちょっと大袈裟ですが、いつもの『咳シロップ』も今回は効力なしで、長く咳に悩まされていたのです。聞けばけっこうな数の人たちが同じような症状で体調崩していたそうです。
初旬ごろ急に暑くなり、夏が来たつもりになり薄着になった途端にまたまた雨振り、肌寒い日が戻るという不安定な天候にうまく体調がついていけなかったんですね、、
そうこうしているうちに早くも6月。調子の悪い状態にもいい加減厭きたし、久しぶりによい天気になったのでチェントロに下りました。晴天の午前中はほんと気持ちいい。
駅前でバスを降りると左前方にダンテの彫像、青空のもとくっきり見えること!いかにも説教している様子にちょっと親近感を覚えてしまった次第。
ちなみに、ダンテ像は19世紀末トレントがまだオーストリアハンガリー帝国下時代に、イタリア文化の象徴として建てられたそう。フィレンツェの彫刻家チェーザレ・ゾッキの作品です。
2009年6月10日
『果てしなく美しい日本』ドナルドキーン著
#本の構成#
学術文庫序文
第一部 生きている日本: 足立康訳、1973年8月、朝日出版刊
第二部 世界のなかの日本文化: 県民カレッジ叢書37、1993年3月、富山県民生涯学習カレッジ刊(1992年7月20日、夏期講座富山会場における日本語による講演)
第三部 東洋と西洋: 足立康訳、1999年10月9日、ザビエルイ上陸450周年記念国際シンポジウム記念公園英文原稿
『生きている日本』として1958年ころニューヨークの出版社から刊行され1973年日本語版として朝日出版社から刊行、講談社学術文庫版は生きている日本にふたつの講演内容を掲載、書名を『果てしなく美しい日本』として再刊。
近頃のわたし個人の関心事『日本とは、日本人とは』について大いに満足させてくれる一冊。
著者の前書きにも述べているとおり、50年前の外国人の視点から見た日本の姿は現在では大きく変わっていることも多い、しかし変わっていないこともはるかに多いことに納得。
第三部の東洋と西洋の講演でも指摘、
ここ50年間、日本は世界文化の不可欠な一部となりました。今日では、日本の寄与しない世界など、ちょっと考えられません、、、(略)日本独自のやり方を根本からかえはしませんでした、、(略)たとえどのような美味が外国から輸入されようと、日本人は永久に日本食を好むでしょう。
家についても事情は同じです、、、(略)たいがいの俗説同様、、、(略)日本人は木の家に住むのが好きなのです。
(中略)
日本人はけっして自分の文化を放棄するつもりはない、、、
(中略)ともあれ、世界の文化が将来どのような道を歩むにしろ、日本が主要な貢献をなすことは間違いありません。
と締めくくってくれているところはまさに共感、また一外国人が日本文化を好意的に評価記述しているのでさらに嬉しくなる。
ただし、数年後にどのように変化しているか、ひょっとして明日にでもこの日本感が古いと感ずる日が来るかも知れないとふと心配になるが、ここの永久にという言葉がより永い時間であることを祈って。
足立康訳、ぜひ一読を。
アンナのノチーノ
近所のアンナがお手製『ノチーノ』を手土産に持ってきてくれました。
クルミがまだこんな状態の時のを浸けてリキュールにしたもので、深い琥珀色の食後酒のことです。
ついでに作り方も聞いてみました。
1) 水に分量の砂糖を入れ、温めながらとかす。砂糖水を冷却して3キロ用の容器にほかの材料とともに入れる。
2) 一方で20個のクルミを半分に、残りは4分の一に切る。(手が真っ黒にならないよう手袋を使用するといい)
3) 1)と2)を入れた容器を密封し、時々揺すりながら約ひと月置く。
4) 約一月後ガーゼで濾過して別の瓶に入れ替える。
5) 瓶のふたをしっかり閉めて冷涼で湿気が少ない暗室におよそ8カ月寝かせる。
6) なお、寝かせている間に濁りが出た場合は濾過して新しい瓶に入れ替える。
とまあ、説明してくれたときもさぞ簡単そうでしたが、実際どうなんでしょう。
要は、美味しいものを食べたり飲んだりするために手間暇惜しまないってこと、ですね。
クルミがまだこんな状態の時のを浸けてリキュールにしたもので、深い琥珀色の食後酒のことです。
ついでに作り方も聞いてみました。
*材料*
アルコール95度、 水1,2リットル、砂糖1,2リットル、クルミ(6月ころ採ったまだ未成熟のもの)約40個、レモン2個分の皮、シナモンの皮約4センチ、ペパーミント4枚、シトロン4枚、緑バジリコ2枚、黒バジリコ2枚、クローブ15個
1) 水に分量の砂糖を入れ、温めながらとかす。砂糖水を冷却して3キロ用の容器にほかの材料とともに入れる。
2) 一方で20個のクルミを半分に、残りは4分の一に切る。(手が真っ黒にならないよう手袋を使用するといい)
3) 1)と2)を入れた容器を密封し、時々揺すりながら約ひと月置く。
4) 約一月後ガーゼで濾過して別の瓶に入れ替える。
5) 瓶のふたをしっかり閉めて冷涼で湿気が少ない暗室におよそ8カ月寝かせる。
6) なお、寝かせている間に濁りが出た場合は濾過して新しい瓶に入れ替える。
とまあ、説明してくれたときもさぞ簡単そうでしたが、実際どうなんでしょう。
要は、美味しいものを食べたり飲んだりするために手間暇惜しまないってこと、ですね。
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