せっかく同じグループで続けることにしたのに、健康の不調や時折入ってくる仕事などの個人的な理由で近頃休みがちになっているフランス語コースについて。
ただでさえクラスメートのイタリア人に比べてリスニングのハンディがあるのにもかかわらず、日ごろの努力不足でますます遅れをとっている。
まったくイタリア人達の聴覚の構造がどうなってるんだか、あの人達は言っていることはだいたいわかるらしいのですね。そこへいくと私の頭は、聞く音と文字が一致しない限り意味が掴めないときている。
文法についてはイタリア語に非常に似通っているのでまあ問題なし、だから簡単な文章を読んで、新しい単語を辞書で引きさえすれば理解は出来る。しかしこれを文章を読まずに聴いただけの時はチンプンカンプンということが多い、のである。
フランソワ先生曰く、フランス語取得方法がイタリア人に対するものと日本人に対するものと異なる、つまり言語グループが違うからなんだそうで、同じ方法で学習することで必ずしも上達するとは限らないとのこと、私もそう思う。
もうひとつ個人的な理由がある。
教材に例題として出てくる場面のいくつかは、どうも日本人の私にしてみれば不思議と思える内容が多く、クラスメートは何食わぬ顔をして読んでいるけれど、そこに登場するフランス人たちは、イタリア人たちとは随分タイプが違うような気がしてならない。
例えば、まだ始めたばかりの頃だ。
友人が劇場で待ち合わせする場面で、8時半から始まる劇場に45分も遅れてきて「遅かった?」「今何時?」と言い、もう始まっているコメディを観に入るか、それとも食事に行こうかと悪びれず提案する。だから友達の女性は怒って家に帰ってしまうのである。
それにともなって、ついでに個人の傾向を聞いていくわけだ。すると私の番に来て、大抵時間どおりなんて答えると、日本人は皆そうね、でも時間どおりってちょっとうっとうしい、とかフランス人特有の皮肉(と勝手に思うが)を言われてしまう。確かにイタリア人は待ち合わせ時間に遅れる。フランス人もそうなのかしらね、でも45分は尋常じゃない。
さらに先に進み、先日は会社のボスが忙しさのあまりカリカリしていて、秘書にタイプの打ち直しを命じ、他の部下に対して横柄な態度。秘書の女性が「今日はボスご機嫌斜めね」と同僚に愚痴っている場面がでてくる。
確かに日本でも日常起っている出来事であっても、不愉快な感情にかかわることはあまり教材に使われないことが多いという観念があったので、ちょっとびっくりしているのだ。イタリア語の時はどうだっただろうか。
挿絵のフランス人もなんだか神経質で意地悪そうな顔つきをしてるし、日本の教科書には絶対出てこない場面ねと、いちいち苦笑しながら教材テキストに向かっている。だから自分でもいったいフランス語を好んで勉強しているのかどうか、ちょっと疑わしくなってくる。
勉強している途中であたる壁のようなものか、この停滞状態を抜ける良い方法を考えなければいけませんね。
2 件のコメント:
なるほど。フランス語はまだ続いていたのですね(笑)
私はここのところ、とんとイタリア語力が落ちてしまって、まともに話せなくなっている深刻な状態です。。。。
でもやっぱり英語って必要ですよね。
そこで考えたのが、イタリアで英語を学ぶ。
これって一石二鳥では。。なんて、考えが甘いですかね?
一石二鳥か2頭追うものは1頭も得ずになるのか。。。
そんなことを考えてた先日、電話で英会話学校の勧誘が来たんです。
「ちょうどよかった」と思い、根掘り葉掘りいろいろ聞いたのですが、聞きすぎたのか「またご連絡します」って言ったっきり1ヶ月以上経ってます(笑)。
英会話を諦めかけた今週中、絢大の幼稚園のドアに「La scuola per la mamma grandestino」という張り紙を見つけ、意向かなぁと思ってる今日この頃です(笑)
なんでper straniere じゃないのでしょうかね?『すごい初歩のイタリア語』を意味しているのかなってロンパと話していたんですけど。。
ろんまさんへ、
これからは世界共通語としての英語がもっと重要になってくるのではないでしょうか。『二兎を追うものは一兎をも得ず』という諺は一理ありますが、戦略(?)にもよると思います。
それにしても最近イタリアでも『英単語』がよく使われていますよね。
Rが入っている単語でこれが英語風に発音しても相手はわからないってことが多く、イタリア語の発音にして漸く理解ってこともあって可笑しい。(なんて悠長なこと言ってます!?)
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