今年は春先にちょいと体調をくずしたのを長引かせてしまって、5、6月は遠出ができずにいたが、不調ながらもイベント参加に気をまぎらせ慌ただしく過ごしていた。
天候のほうも、私の体調と同様なかなか安定しなかった様子、7月になりようやく夏らしい暑い日が続くようになる。といっても、日中の暑い日が数日、夜には雨雲が発達して夕立が降る。なんだか気候の性質も変わってきているみたいだ。
久しぶりの暑さが我慢できずに7月初旬に海へ出かけた。
35度を超える真夏日(とこちらでもいうのだろうか)で、久しぶりに存分に 日差しを満喫、夜はぐったり疲れて早めに就寝。
ところが夜中の一時頃轟音で目を覚ます。雷も遠くに聞こえる。まあ、その風の音の大きさといったら、初めて聞くくらい大きな音で、まさしく「轟く」といった感じ。周りに遮るものがないからだろう。まもなく雨、しかもあっという間に強い降りになったようだ。天気予報アプリによると、ちょうどその時間が豪雨のピーク、朝にかけて雨量が少なくなるはずだった。予報を確認しながら(というのも妙だったが)、この轟音と強い雨音をしばらくの間聞いていたが、そのうちにうとうと寝てしまったらしく、強い朝日で目が覚めた。つまりあまり心配することはなかったというわけ。
翌朝は海辺のバールまで砂浜を歩き、カプチーノとブリオッシュの軽い朝食をとる。毎度海の朝はのんびりしたものである。砂浜はすでに整備され、昨夜の強風豪雨の跡形もない。快晴、海は波もなく人もまだまばらな朝の時間だから、まさに静かな光景なのだ。
県の規定なのだろうか、毎早朝に大型トラクターがやってきて砂浜を整備、ビーチチェアはパラソルの脇に見事に整然と並べられ、テーブルの砂ほこりもビーチ監視員によって一掃される。昨晩何事もなかったような朝の海岸風景にすっかり戻っているのだった。
イタリアのビーチは、それがイタリア風と言われるほど、かなりきっちり縦横並んでいる。”きっちりしてる”というのがとても意外なのだが、イタリア人って整理(整備)整頓が上手いのだ、実は、と感心してしまうことのひとつである。
”嵐”の翌日は晴天、気温もかなり上がり、短い週末でも長いバカンスをしてきたくらいの日焼け、久しぶりの遠出でリラックスできたのも言うまでもない。
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