クリエイティブな店先で、思わず足を止めたくなる。
まだまだ存在するんです、こういう店をイタリア語で Merceria ”メルチェリア”といいます。(リボン、ボタン、針など主に服飾品の)小間物屋。
主に複数形で小間物(類)になります。
随分前のこと、洋裁屋の伯母に一度洋服を作ってもらった事があります。
シンプルなワンピースとジャケットをデザインしたところまで事はかなりスムーズに運んだのでしたが、さてボタンを探しに生地を持参で来てみたら、なんと店内には、ありとあらゆる種類きっちり並べて置かれていたわけです。しかも、どれもこれもすべて似通ってみえる、つまりその大きさも形もわずかな違いと思えるようなものも取りそろえている。だからどれでもいけそう、、、。ボタン、されどボタン、、、途方に暮れた末選んだものは、結局ごくごく特徴のないものでしたが。
さすが”モードの国”なのだと再認識、デザインのニーズに対して几帳面に対応しています。
またイタリア生活は、デザインした洋服に一番合うボタンをひとつを選ぶように、たくさんの似たもの中から、”自分が好ましいひとつを選択”することを覚えます。